5月11日(7)いわき市→南相馬市原町
投稿日:2011年6月4日
五社林道(ダート2・9キロ)→黒森林道(ダート5・5キロ)と、2本の林道を走りつなぎ、国道399号に出たが、そこはいわき市内の峠上で、名無しの峠だ。
そこから国道399号を北上していく。交通量は極少。広狭混在の道で阿武隈山地の山中を縫っていく。
いわき市から川内村に入る。その境も名無し峠。
川内村を下り、県道36号(富岡方向は通行止)との分岐を過ぎ、川内村の中心へ。国道沿いの店々はすべてシャッターを下ろしている。このあたり一帯は放射能の危険地帯ということで、川内村は死んだようにひっそりと静まりかえっている。人影をほとんど見ない。
村役場近くの「かわうちの湯」に行くと休業中。
「イワナ」でも食べようと「いわなの里」に向かうと、国道から右折する道は通行止。
東電よ、この責任をいったいどのように取るんだ!
村を殺した責任を!
川内村からさらに国道399号を北上。田村市との境も名無しの峠。
旧都路村の都路で国道288号にぶつかるが、右の双葉町方向は通行止。東電福島第1原発はここからだとちょうど真東の位置になる。
国道288号に合流し、東電福島第1原発とは反対方向に5キロほど重複区間を走り、国道399号を再度、北上。札掛峠を越えて葛尾村に入る。葛尾村からは登館峠を越えて浪江町に入る。国道388号はこのように次々と阿武隈山地の峠を越えていく。
峠を下った津馬で国道114号にぶつかるが、浪江方向は通行止。阿武隈山地から浜通りに出る道はすべて通行止になっている。
さらに国道399号を北上し、いちづく峠を越えて飯舘村に入る。この飯舘村も放射能危険地帯としてたびたびニュースに登場しているので、村名は全国区的に知れ渡ったが、村内はどこもひっそりとしている。
いちづく峠を下った長泥で国道399号を右折し、県道62号に入っていく。この道が南相馬に通じている。山中の小集落を通り、最後の集落を過ぎるとダートに突入。8・6キロのダートの途中が飯舘村と南相馬市の境。南相馬市に入り、高の倉ダムの脇を通り、原町に向かっていく。その途中で県道34号(一般車両は通行止)を横切ったが、自衛隊の車両が次々と途切れることなく隊列を組んで走っていた。こうして東電福島原発事故現場からの20キロ圏の北側の原町に着いた。
いやー、長い長い迂回路だった。
国道6号を行けば1時間たらずで走れるところを4時間以上もかかって迂回した。