第204回 高沢馬形林道
投稿日:2012年1月25日
2010年 林道日本一周 東北編2
林道は無事走りきったのに、岩風呂でまさかの大転倒
山寺からは山形・宮城県境の二口峠を越える二口林道に向かっていいく。
宮城県側が通行止めなのはわかっていたが、山形県側は二口峠まで行かれるのではないかと期待した。この二口林道は宮城県側はダートで山形県側は舗装林道だ。
スズキDR-Z400Sのエンジン音を響かせて狭路を登り、峠を目指したが、高沢馬形林道との分岐点にゲート。残念ながら二口峠までも行けなかった。
「おいおい、いったいいつになったら走れるようになるんだ!」
と、万年通行止の二口林道には怒りの声を上げたくなるほどだ。
気を取り直し、高沢馬形林道に入っていく。名無し峠を越える絶景林道。ダート距離は4・8キロと短いがおもしろく走れる林道だ。
高沢の集落からは奥羽山脈の山中へと入っていく舗装林道を走ったが、稜線に到達することなく、途中で行止まりになった。
高沢に戻ると、広域農道の「べにばなトンネル」を抜け、国道286号で山形に出る。
山形からは国道13号で米沢へ。
米沢からは国道121号で大峠を越えて福島県に入った。
大峠を貫く大峠トンネルを抜け、2車線の快適峠道を下っていくと、その先は県道経由で喜多方に通じていたが、ついにこの分断区間の新道が開通。国道121号のま新しい舗装の2車線道を走って「蔵の街」喜多方に入っていった。
18時、喜多方に到着。喜多方からは県道21号で会津板下へ。
18時30分、会津板下に到着。
会津板下からは国道252号→国道289号→国道401号→国道352号経由で奥会津の秘湯、木賊温泉を目指して一気に走る。
21時、木賊温泉に到着。まずは混浴露天風呂の岩風呂(入浴料200円)に入る。目の前を流れる西根川のせせらぎを聞きながら、どっぷりと熱めの湯につかった。
「これぞ木賊温泉!」。
温泉天国を満喫して岩風呂から上がったまではよかったが、そこでステーンと大転倒。目から黄色い火花が飛んだ。林道では転倒しなかったのに…。天国から一気に地獄へ。このギャップの大きさが旅の魅力ともいえる。
転倒で痛めた体をひきずって岩風呂前の民宿「若松屋」へ。21時30分という遅い時間にもかかわらず、「若松屋」のおかみ、えみ子さんはにこやかな笑顔で迎えてくれた。えみ子さんの笑顔を見た瞬間、ズッキーン、ズッキーンと全身を突き抜けるような転倒の痛みはどこかに吹っ飛んだ。
ほんとうにありがたいことだが、広間には夕食が用意されていた。
まずは熱燗の「イワナの骨酒」。うまい。じつにうまい。腹わたにしみこむようなうまさだ。
そのあとは奥会津の地酒「花泉」の辛口を飲みながら、イワナの刺身と塩焼き、山菜料理と茸料理の数々をいただいた。これぞ山里の味覚。最後は名物そばと松茸御飯。
「お〜天国、天国!」
天国→地獄→天国とめまぐるしく移り変わった木賊温泉。
「若松屋」のえみ子さ〜ん、ご馳走さまでした!
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今回のエリア:昭文社ツーリングマップル東北 33→29→28→23→18→17→11→7