カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[48]

投稿日:2012年4月19日

稚内から乗り継いだ鈍行列車、越後湯沢駅で終了する

 新発田駅に戻ると、17時06分発の新津行きに乗る。5両編成の電車。学校帰りの高校生で車内は混みあっていた。
 新発田を出ると、電車は水田地帯を走る。月岡温泉に近い月岡駅を過ぎると、左手には五頭山(912m)が見えてくる。この山裾には出湯温泉、今板温泉、杉村温泉と五頭温泉郷の温泉が点在している。
 水原駅を過ぎると、車窓には蒲原平野の大水田地帯が広がる。日本一の水田地帯、新潟平野の中でも、特に蒲原一帯は蒲原平野と呼ばれている。「平野の中の平野」といったところか。水原には「北方文化博物館」があるが、ここは蒲原平野の豪農の家を博物館にしたもの。豪壮な建物を見ると、蒲原の大地主がいかにすごいものだったがよくわかる。
 電車は蒲原平野を流れる阿賀野川を渡り、17時34分、新津に到着。秋田から新津までが羽越本線になる。

新発田駅に戻ってきた
新発田を出発


電車は蒲原平野を行く
新津に到着


新津駅
信越本線の柏崎行きがやってくる


 新津では17時42分発の信越本線の柏崎行きに乗る。新潟からやってきた5両編成の電車。加茂、三条、見附と通り、18時37分、長岡に到着。ここで上越線の越後湯沢行きに乗り換える。
 18時53分、長岡を発車。次の宮内駅で上越線は信越本線と分れ、小千谷、小出、六日町と通り、20時11分、越後湯沢に到着。鈍行乗り継ぎはここまでだ。この先、関東の水上まで行く電車はもうない。
 ということで20時27分発の上越新幹線「MAXたにがわ426号」に乗った。

柏崎行きに乗車
長岡で上越線の越後湯沢行きに乗る


越後湯沢に到着
上越新幹線「MAXたにがわ426号」に乗車


 16編成オール2階建の車両。越後湯沢駅を発車したときは、すべてが終った…という気分。大宮で「MAXたにがわ426号」を降り、埼京線で新宿へ。新宿駅到着は22時19分。「環日本海ツーリング」の第1弾目、「東京→稚内」が終った。

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