カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[64]

投稿日:2012年5月13日

日本車が9割、サハリンは大きく変わった

 翌朝は夜明けとともに目をさました。
 6時、「ベルカホテル」を出、早朝のユジノサハリンスクを歩く。霧がたちこめ8月とはいってもひんやりしている。
 目抜き通りを走る車の9割以上は日本車だ。以前のようなポンコツ寸前の中古車ではなく、新車、もしくは新車のような中古車も多く見られる。ボルガなどロシア製のオンボロ車はすっかり影をひそめた。
 サハリンは大きく変った。

木をふんだんに使った「ベルカホテル」
「ベルカホテル」の看板


ホテルの駐車場にズラリと並んだ我々のバイク
早朝のユジノサハリンスクを歩く


並木道を歩く
町中の道標


見かける車はほとんどが日本車
住宅地に入っていく


高層のアパート


 ユジノサハリンスクはサハリン州の州都。日本時代の豊原だ。
 サハリン州はサハリン本島のほか千島列島などを管轄している。サハリン州の人口は54万人、そのうちユジノサハリンスクの人口は20万人にもなる。
 サハリン本島は南北に細長く、約950キロに達する。それに対して東西の幅は狭く、最大で約160キロ、最少では26キロでしかない。
 面積は7万6400平方キロで北海道の約9割ほどである。
 ユジノサハリンスクの町並みは碁盤の目状で、日本時代につられた町並みとそれほど変わりがない。「小札幌」といったところだ。そんなユジノサハリンスクの町並みを1時間ほどプラプラ歩き、「ベルカホテル」に戻った。

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