カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[65]

投稿日:2012年5月14日

日本時代の痕跡残るユジノサハリンスクを観光する

 ユジノサハリンスクの「ベルカホテル」で朝食を食べると、午前中はマイクロバスでの市内観光だ。
 まずは郊外のスキー場の展望台に登る。ここは昔の旭ヶ丘の展望台。ここからはユジノサハリンスクの市街地を一望する。ススヤ川流域に開けた碁盤の目状の町並みがよくわかる。日本時代の樺太庁はこの地に豊原の町を造り、樺太統治の拠点にした。それが今のユジノサハリンスクの町だ。
 スキー場にはロープウエーが建設中で完成間近。我々はその試運転中のロープウエーに乗せてもらえた。
 展望台を下った山裾には戦勝記念碑がある。そこから小道を歩いたところが樺太神社跡。豊原駅(現ユジノサハリンスク駅)から東に延びる大通りは神社大通り(現コムニスチーチェスキー大通り)と呼ばれ、突き当たりに樺太神社があった。今でも山中に石段の跡などが残っている。
 樺太神社跡で手を合わせ、戦勝記念碑に戻るとコムニスチーチェスキー大通りを直進し、ユジノサハリンスク駅前でマイクロバスでの市内観光は終了。そこからはプラプラ歩きでの「ユジノサハリンスク探訪」を開始した。

「ベルカホテル」での朝食
展望台からユジノサハリンスクを見下ろす


スキー場のロープウエー
戦勝記念碑広場の像


戦没者の碑
ユジノサハリンスク駅


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