環日本海ツーリング[68]
投稿日:2012年5月18日
狛犬が並ぶサハリン郷土資料館に興味深い展示を発見
ユジノサハリンスク駅近くの自由市場には大勢の買物客がやってくるので、その周辺には数多くの露店も出ている。そこでは細々としたものが売られているが、ロシア料理に欠かせない香辛料のオクロップが目についた。
自由市場とその周辺の露店群を見てまわったところで昼食。「カフェメトロ」という店に入った。そこはセルフサービスの店。好きなものを取って食べるようになっている。黒パンとビート、ボルシチがロシア料理を強く感じさせる。肉と肉団子、マッシュポテトがずっしりと腹にたまった。
昼食後は目抜き通りのコムニスチーチェスキー大通りを歩き、サハリン州政府の庁舎前を通り、「サハリン州郷土資料館」を見学する。純日本風の城郭を思わせるような建物。昭和13年(1938年)に建てられた樺太庁の郷土館をそのまま使っている。
入口には2つの狛犬が並んでいる。旧樺太神社のものか。館内には北緯50度線上に置かれていた日本と旧ソ連国境の2つの標石が展示されている。それには「大日本帝国 境界」と彫り刻まれている。
興味を引かれたのはニブヒ(ギリヤーク)族などの北方民族のコーナー。その紋様は北海道遺産にも指定されているアイヌの紋様にそっくりだ。
サハリン州政府の庁舎
「郷土資料館」を見学
屋外には旧日本軍の戦車が置かれている
「サハリン州郷土資料館」入口の狛犬
北緯50度線上に置かれていた旧国境の2つの標石
北方民族の皮製の袋
北方民族の皮製の靴
北方民族の紋様
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