カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[86]

投稿日:2012年6月7日

大湿原帯を抜けると森林地帯がつづく

 トロイツカヤの町を流れるアムール川沿いに走り、アムール川の流れをしっかりと目に焼き付けたところで、コモソモリスク・ナ・アムーレとハバロフスクを結ぶ街道に戻る。そして我々はハバロフスクを目指して走った。
 森林地帯が途切れると、アムール川流域の大湿地帯に入っていく。地平線のはてまでつづくかのような大湿地帯。見渡す限りの草原の中に何本かの流れが見える。道路は盛土されているが、大水の時には冠水しそうだ。
 大湿地帯を抜けるとまた森林地帯がつづく。

トロイツカヤを流れるアムール川
アムール川流域の大湿地帯


大湿地帯を貫くハバロフスクへの道
大湿地帯を抜けると森林地帯に変る


 森林地帯が途切れたところが、「リドガ→ハバロフスク」間では一番大きな町のマヤック。ここにはガソリンスタンドがある。マヤックを過ぎると交通量が多くなった。
 道路沿いにバイクを止めて小休止。地図を見る。少数民族ナナイ族の住むというシカチェイリアン村に寄っていこうということで、その位置を確認する。シカチェイリアンはマルウィシェーボという町の近くだという。
 ハバロフスクへの道を走り出す。
 道標だけが頼りで走り出したのだが、記されているのはロシア文字の「キリル文字」だけ。キリル文字はまったく読めないカソリ、それらしき地名のところでDRを止めると、後続のバハに乗る新保さんに「これってマルウィシェーボとシカチェイリアンかなあ」と聞いてみる。大当たり。新保さんはキリル文字が読めるのだ。
 1日も早く、ロシアの道標が英語のアルファベットでも表記されますように。きっとその時はロシアも変る。

マヤックの町に入っていく
マヤックの町を過ぎたところの風景


道路沿いにバイクを止めて小休止
森林地帯を貫くハバロフスクへの道


道路沿いの森林
マルウィシェーボとの分岐点


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