カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[139]番外編

投稿日:2012年8月2日

韓国往復縦断2005(8)

次は北朝鮮一周だ!

 束草の「シップホテル」に戻ると、韓国最北の地、高城の統一展望台を目指して出発。
 杆城を通り、韓国最北の町、巨津へ。
 この間の海岸地帯には白鳥、金剛山、三浦、松池湖、巨津といった海水浴場があるが、38度線以北の海岸ということで、国道7号沿いや海岸線には2重、3重の有刺鉄線が張られている。厳重な警備網とそのなかにある海水浴場のアンバランスさが軍事境界線に近い韓国北部の日本海岸をよく表してしている。
 巨津からさらに北へ。
 最後の海水浴場の花津浦に立ち寄る。海水浴の季節はとっくに終わっているので、砂浜に人影はない。
 北朝鮮国境近くの村の食堂で昼食。この地方独特の細麺の冷麺を食べる。ソバ粉の素麺といったところ。それにゴマ油と酢、砂糖をふりかけて食べるのだ。
 束草から70キロ、釜山から520キロ走り、ついに韓国最北端の高城統一展望台に到着した。
 すばらしい天気で展望台からは朝鮮半島第一の名山、金剛山の峰々が一望できた。澄みきった秋空を背に、主峰群がくっきりと見えた。金剛山の分水嶺を境にして西側は外金剛、東側は内金剛といわれ、その山並みが海に落ちたところが朝鮮半島随一の海岸美を誇る海金剛になる。これらはすべて北朝鮮になる。
 2001年の「ソウル→北朝鮮」で見た海金剛の海岸美、金剛山の岩峰群が目に浮かんでくる。
 高城統一展望台から北朝鮮側を見下ろしながら、
「次は北朝鮮一周だ!」
 と、新たな旅への夢を見るカソリだった。

北朝鮮国境近くの村の食堂で昼食
冷麺を食べる


高城統一展望台に続々とやってくる遠足の小学生たち
高城統一展望台の入口に建つ「民族雄飛」の碑


高城統一展望台から見る海金剛
金剛山の山々がはっきりと見える


「あそこはもう北朝鮮ですよー!」
高城統一展望台で記念撮影!


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