カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[4]

投稿日:2012年11月24日

天然の防波堤、城ヶ島

神奈川←東京

 三浦半島南東端の剣崎を後にし、海沿いの道を走り三崎へ。
 三崎からは有料の城ヶ島大橋(50円)で城ヶ島に渡る。「アドレス日本一周」での第1番目の島だ。
 城ヶ島大橋を渡ったところには、北原白秋の「城ヶ島の雨」の歌碑が建っている。対岸は三崎の町並み。
 道の行止り地点、灯台近くの駐車場にアドレスを止め、城ヶ島を歩く。
 城ヶ島は東西1・8キロの細長い島。南北は300メートルほどでしかない。プラプラ歩きにはじつに手ごろな島だ。
 食堂や土産物店の並ぶ小道を歩き、城ヶ島灯台へ。灯台の前からは城ヶ島と対岸の三崎を眺めた。
 城ヶ島灯台は観音埼灯台や剣埼灯台同様、歴史の古い灯台で、明治3年(1870年)の初点灯。フランス人技師ウェルニーによって造られた。最初はレンガ造りだったが、関東大震災で倒壊し、現在の円形の灯台が再建された。
 灯台から海岸に出、岩場を歩く。
 城ヶ島の海岸を歩いていると、台風直撃の時にやってきたシーンが思い出されてならなかった。
 猛烈な南からの風が吹きまくっていたが、三崎側(北側)の海には波ひとつなかった。城ヶ島が天然の防波堤の役目を果たしていたからだ。それに対して外海側(南側)には次から次へと大波が打ち寄せ、岩場にブチ当り、盛大な波しぶきを巻き上げていた。テレビ局のレポーターがビショ濡れになってそんな城ヶ島からの中継をしていた。
 そんな台風直撃のシーンを目にしながら「城ヶ島あっての三崎だ」と強く思ったものだ。城ヶ島を岩場を歩き終えると今度は北側の海岸に出、対岸の三崎の町並みを眺める。三崎周遊の観光船が通り過ぎていった。

城ヶ島にやってきた。駐車場前の磯料理店
城ヶ島灯台への小道


城ヶ島灯台
城ヶ島灯台前からの眺め


城ヶ島の海岸を歩く
地魚料理の店の看板


城ヶ島北側の海岸から三崎の町並みを眺める


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