アドレス日本巡礼[134]
投稿日:2014年9月12日
島の峠越え
四国八十八ヵ所めぐり 2009年5月2日
第68番松林寺のある伊喜末から県道253号を北へ、小江の集落に入っていく。小江の漁港からは対岸の沖島に渡船が出ている。30分おきに出ているとのことで乗場に行ったが、残念ながら渡船は出たばかり。沖島に渡ってみたかったが断念し、高台にある第69番の瑠璃堂(るりどう)を参拝した。そこからは小江の家並みを見下ろした。
つづいて第70番の長勝寺(ちょうしょうじ)、第71番の滝ノ宮堂(たきのみやどう)と参拝し、県道26号に出た。
県道26号を南へ、峠道を登っていく。そして馬越に到達。馬越は県道26号で越える峠だ。峠の近くには巨大な白亜の観音像「小豆島大観音」が建っている。
この日は強い南風が吹き荒れていた。馬越の南側、小豆島と四国本土の間の海は白く波立っていた。それが島の北側になると、小豆島と本州の間の海には波ひとつなかった。「馬越」というゆるやかな峠をはさんだ南と北の鮮やかな違いを見せつけられた。これが「峠越え」のおもしろさだ。
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