アドレス日本巡礼[211]
投稿日:2014年12月28日
宇治を味わう
「西国33番」第9番札所の南円堂の参拝を終えると、奈良県から京都府に入り、国道24号→府道69号→府道15号で宇治へ。「宇治茶」で知られる宇治は昔からの交通の要衝の地。奈良と京都、奈良と近江を結ぶ道が通っている。
JR奈良線の宇治駅前でアドレスを止めると「宇治探訪」を開始。まずは平等院(拝観料600円)へ。さすが宇治の平等院だけあって、大勢の観光客が押し寄せていた。
宇治川にかかる宇治橋を渡り、宇治神社、宇治上神社を参拝し、「源氏物語ミュージアム」(入館料500円)を見学。この一帯は『源氏物語』最後の宇治十帖の舞台になっている。
「宇治探訪」の最後が「西国33番」第10番札所の三室戸寺(みむろとじ)。宇治近郊の山裾にある。駐車場にアドレスを止めると拝観料(500円)を払い、広い境内を歩く。見事な庭園。梅や椿、桜、ツツジ、アジサイなど季節の花々が境内を彩る。2万本あるツツジが見ごろで、このあと1万株あるアジサイの花が咲く。7月から8月までは100種の蓮の花が咲く。
本堂は重層入母屋造の重厚な建物。本尊は千手観音。秘仏で前年(平成20年)の開扉は、じつに83年ぶりのことになるという。このように「西国33番」の大半の本尊(観音)は、めったにお目にかかれない。
三室戸寺の参拝を終えると、境内の「花の茶屋」で庭園を見ながら「茶そばセット」(900円)を食べた。とろろと山菜がのった茶そばを食べながら宇治を味わうのだった。