カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[231]

投稿日:2015年2月16日

お砂踏み

西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月20日

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大山崎の町をひとまわりする

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大阪平野に入っていく

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淀川の堤防上を走る

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「吉野屋」の朝食

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総持寺の仁王門

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仁王門の仁王像

 京都府の大山崎から府境を越えて大阪府に入る。旧国でいうと山城から摂津に入った。大阪府の和泉編、河内編につづいての摂津編札所めぐりの開始だ。

 西国街道の国道171号を行くと、真っ平らな大阪平野の風景が開ける。四方を山々に囲まれた京都盆地から山影ひとつ見えない大阪平野へと、風景は劇的に変わった。

 国道171号から淀川の河畔に出ると、しばらくは関西第一の大河の堤防上の道をアドレスで颯爽と走った。

 高槻に到着。高槻の町中の「吉野屋」で朝食。ここでは「焼き魚定食」を食べた。

 高槻から茨木へ。茨木の町中に「西国33番」第22番札所の総持寺(そうじじ)がある。国道171号からわずかに入ったところで、近くには阪急の総持寺駅がある。山門(仁王門)をくぐって境内に入る。茨木の市街地にある寺とは思えないほど境内には厳かさと静かさが漂っている。本堂を参拝。本尊は秘仏の千手千眼観音像。亀に乗った観音像で、総持寺は「亀の恩返し」伝説で知られている。

 境内には本堂や大師堂、薬師堂、開山堂などの堂宇のほかに、四国八十八ヵ所と西国三十三ヵ所の「お砂踏み」がある。

「お砂踏み」というのは、各札所の砂を集めた「お砂」を札所とし、「お砂」を踏みながら札所めぐりのお参りをすること。そのご利益は実際にお遍路をするのと変わらないという。四国八十八ヵ所でも何ヵ所かに「お砂踏み」があったが、このインスタントの札所めぐりの発想がすごくいいではないか。

 富士山の溶岩で築いた「富士塚」も似たような発想だ。「富士信仰」が盛んだった頃、江戸(東京)の各地に富士塚が築かれた。超ミニ富士の富士塚に登ると、富士山に登ったのと同じようなご利益が得られたという。

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総持寺の本堂 総持寺を参拝 総持寺から見る茨木の町並み

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