アドレス日本巡礼[241]
投稿日:2015年3月12日
安産祈願
西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月21日
阪急の中山駅前から「西国33ヵ所」第24番札所の中山寺(なかやまでら)へ。ここは巡礼の寺というよりも、安産祈願の寺としてよく知られている。東京でいえば水天宮のようなもの。山門までの参道のみやげもの店には「お礼参り用のさらしあります」の看板が出ている。中山寺に安産の祈願をした夫婦が、無事に出産すると、このさらしを寺に奉納するのだ。
豪壮な造りの山門をくぐり、石畳の参道を歩いて本堂へ。その途中には総持院、草蔵院、宝蔵院、成就院、観音院、阿弥陀堂、閻魔堂、鐘楼堂とつづき、800体以上の羅漢像がズラリと並ぶ五百羅漢堂がある。
豊臣秀頼によって再建されたという本堂を参拝。本尊は十一面観音で、毎月18日に開帳される。世継ぎのなかった豊臣秀吉が中山寺に祈願すると、淀君が懐妊し、秀頼が生まれた。その故事以来、中山寺は安産祈願の寺として知られるようになったという。
本堂の参拝を終えると、石段を登って多宝塔へ。この多宝塔は平成19年に完成し、「大願塔」と呼ばれている。中山寺の多宝塔は戦国期に兵火に焼かれ、そのままになっていたが、中山寺創建1400年の記念事業として再建された。400年の悲願が達成されたのだ。多宝塔の建つ高台からは、中山寺の南に広がる市街地を一望した。
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