アドレス日本巡礼[242]
投稿日:2015年3月13日
なんで三国山?
「西国33ヵ所」第24番札所の中山寺の参拝を終えると、国道176号で宝塚から三田へ。三田の「吉野屋」で朝食。カソリの定番メニューの「納豆定食」(370円)を食べた。
三田からは県道37号→県道49号という山中を縫うルートで篠山に向かう。有間富士(374m)のそばを通り、有間富士温泉「花山乃湯」の前を通り、琴引峠を越える。この琴引峠を皮切りにして全部で3峠を越える。県道37号→県道49号の「三田→篠山」は絶好の峠越えルートだ。
2番目の峠は名無し峠。峠を下ったところには300万本ものハナショウブの「花しょうぶ園」で知られる永澤寺がある。
3番目の峠は美濃坂峠で三田と篠山の市境になっている。旧国でいうと摂津と丹波の国境。美濃坂峠の東側には三国ヶ岳(648m)がある。日本各地にある三国山や三国岳、三国ヶ岳というのは大半が三国国境の山だが、この三国ヶ岳は摂津と丹波の2国の国境。なぜ三国ヶ岳なのか知りたいところだ。篠山市にはこのほか兵庫・京都の府県境に三国山(508m)がある。この三国山は三国国境どころか丹波1国の山。「なんで、なんで三国山なの?」といいたくなる。
篠山市の隣の丹波市には三国岳(855m)がある。その南の三国峠とセットになっている。三国山(岳)と三国峠のセットはよくあるパターンだが、この三国岳は丹波と但馬、播磨の三国国境になる。ついでにいうと、山は三国国境でも峠は2国の国境になる。丹波市の三国峠は丹波と播磨の国境だ。
美濃坂峠を越えて、「丹波篠山」とよくいわれる篠山市に入っていく。峠の篠山市側は急勾配で、急カーブが連続する。田植えの終わった篠山盆地の水田の風景は目にしみるようだった。