カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[249]

投稿日:2015年3月25日

淡路島の最高峰

西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月21日

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道の駅「うずしお」の鳴門岬

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鳴門岬から見る大鳴門橋

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夕食のコンビニ弁当

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「東横イン」に到着

 淡路島西海岸の県道31号を南下し、中淡の洲本市から南淡の南あわじ市に入る。

 北淡の淡路市は漢字の「淡路」だが、南淡の南あわじ市はひらがなの「あわじ」になる。2005年1月の西淡町、南淡町、緑町、三原町の4町が合併し、南あわじ市が誕生した。瀬戸内海最大の島、淡路島は平成の大合併により、北淡の淡路市、中淡の洲本市、南淡の南あわじ市の3市になったのだ。

 他の島国も同じように、平成の大合併で大きく変わった。壱岐は全島が壱岐市になり、対馬も対馬市になり、佐渡も佐渡市になった。隠岐は道後が隠岐の島町の1町になり、島前の西ノ島も西ノ島町の1町になり、知夫里島の知夫村はそのまま残った。

 南あわじ市の西淡で県道31号から海沿いの県道25号に入り、鳴門岬へ。岬の突端に立ち、鳴門海峡をまたぐ大鳴門橋を見る。対岸の四国側の孫崎がよく見える。

 鳴門岬を後にすると、県道25号→76号と海沿いの道を走り、その途中では淡路島の最高峰、諭鶴羽山(ゆづるはさん)へ。沖合の沼島を間近に眺める黒岩で県道を離れ、急坂の狭い舗装路を登り、黒岩林道に入っていく。林道のわきにはトタンで囲った果樹園。これは猪垣(ししがき)。イノシシから畑や果樹園を護るためのものだ。

 イノシシは「猪突猛進」とよくいわれるが、その実、ものすごく用心深い。畑を荒らしまくる前にはあたりをよく観察し、人の気配がないかどうかを見きわめる。その習性からこのようなイノシシ除けの猪垣をつくるのだ。石垣を積み上げたり、電線を張って電気を通す「電柵」もある。

 猪垣の黒岩林道をさらに登っていくと、ゲートがあった。自分で開けて自分で閉めるもの。このゲートはイノシシやシカなどが入ってこないようにするためのもの。ゲートを過ぎたところでは、大鹿がピョーンと目の前を飛んで林道を横切った。その瞬間は心蔵が止まりそうになったほど。つづいて2頭のイノシシがアドレスの前を横切っていく。黒岩林道を走りきったところで、淡路島の最高峰、標高608メートルの諭鶴羽山の山頂に立った。山頂のすぐ近くまでアドレスで行くことができた。

 南あわじ市から洲本市に入り、洲本からは国道28号で岩屋へ。19時15分発のたこフェリーに乗船。イルミネーションの灯る明石海峡大橋を見ながら夕食のコンビニ弁当を食べた。

 19時35分、明石港に到着。国道28号→国道2号で神戸へ。三宮の「東横イン」に泊まった。ここはなつかしの「東横イン」。2006年の「シルクロード横断」ではここに泊り、神戸港から中国船に乗って天津港に渡ったのだ。

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