カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[250]

投稿日:2015年3月30日

メリケン波止場

西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月22日

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神戸・三ノ宮の「東横イン」を出発

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JR三ノ宮駅前

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「メリケンパーク」

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現在のメリケン波止場

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ここから中国船に乗って天津に渡った

 2009年5月22日、6時前に神戸・三ノ宮の「東横イン」を出発。JR三ノ宮駅前から神戸港へ。「メリケンパーク」の「メリケン波止場」でアドレスを止めた。

「昔なつかし メリケン波止場」。

 メリケン波止場の記念碑には次のように書かれている。

ころは明治のはじめ
ここに小さな突堤があり
その先に浮き桟橋があった
近くにアメリカ領事館があったので
人びとはアメリカ桟橋をなまって
メリケン桟橋と呼ぶようになった
のち神戸港は出船入船が繁くなり
世界的に発展したので
その玄関口として
長い立派な突堤を築いた
世人はここを神戸の名所の一つとして
メリケン波止場と呼んで親しんでいる

 ここはぼくにとってもなつかしの地だ。

 2006年の「道祖神」のバイクツアー、「賀曽利隆と走る!」第12弾目の「シルクロード横断」では、8月16日に東京を出発し、ひと晩、三ノ宮の「東横イン」に泊り、翌8月17日に神戸港からスズキの400ccバイク、DR−Z400Sともども中国船の「燕京号」に乗り込み、天津に渡った。そしてシルクロードの玄関口の西安へ。西安から一路、西へ西へと走った。

 天山山脈南麓のコルラからタクラマカン砂漠を縦断し、崑崙山脈北麓のニヤへ。ニヤからシルクロードの西域南道でホータン、ヤルカンドと通り、中国西端の町カシュガルへ。カシュガルからフェルガナ山脈のトルガルト峠(3752m)を越えてキルギスに入った。キルギス→カザフスタン→ウズベキスタン→トルクメニスタンと中央アジアの国々を走り、イランからトルコへ。東京から1万3171キロを走破し、10月10日にイスタンブールにゴールしたのだ。ぼくにとって神戸港はイスタンブールにつながっている。

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