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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[252]

投稿日:2015年4月5日

西から東へ

西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月22日

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神戸駅

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神戸駅近くの「D51」

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神戸駅周辺のビル街

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兵庫駅

 神戸港のシンボルのポートタワーからJR神戸駅へ。アドレスを走らせての「神戸探訪」はつづく。古めかしい建物の神戸駅はかつてのターミナル駅。神戸駅5番線ホームの東京寄りには、東海道本線と山陽本線の終点・起点の碑が立っている。それには「東海道本線・東京起点589K340M02、山陽本線・神戸起点0K0M00」と書かれている。しかし現在の神戸駅にはかつての華やかターミナル駅の面影はなく、どちらかというと寂しさが漂っている。そんな神戸駅の近くには、東海道本線、山陽本線を走った「D51」が動態保存されている。

 次にJR兵庫駅へ。ここは神戸駅以前のターミナル駅。明治時代には兵庫港があり、兵庫駅のあったこの一帯が神戸の中心地だった。

 神戸は面白いのだが、町の中心が西から東へと移動している。

 JRの駅は西からいうと兵庫駅、神戸駅、元町駅、三ノ宮駅、灘駅…となるのだが、神戸の中心は兵庫から神戸、元町、三ノ宮と時代とともに西から東へと移動しているのだ。現在は三ノ宮駅とその周辺が神戸の中心になっているが、この「西から東へ」という「神戸の法則」でいうと、近い将来、灘駅が神戸の中心になるのだが…。

 神戸発祥の地は『万葉集』の時代から知られていた「大輪田の泊」。兵庫駅近くの兵庫運河がにかかる大輪田橋を渡ったあたりが「大輪田の泊」だったという。大輪田橋の手前には清盛塚がある。そこには十三重の石塔と平清盛の青銅の像が建っている。平清盛は神戸を開いた人物なのだ。なお、清盛塚とは道をはさんだところに清光寺がある。ここは時宗の開祖、一遍上人入寂の地。境内の一遍上人廟には古びた五輪塔が建っている。

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