アドレス日本巡礼[262]
投稿日:2015年4月20日
近畿最北端の岬
但馬の一宮、出石神社の参拝を終えると、出石からは国道426号で豊岡へ。円山川を渡っていったん豊岡の町中に入り、今度は国道312号でもう一度、円山川を渡った。国道178号に合流すると、兵庫・京都府県境の河梨峠へ。旧国でいうと、但馬と丹後の国境になる。峠のトンネルを抜けて京都府に入ったが、これで山城、丹波につづいて京都府の最後の国に入ったことになる。京都府は山城、丹波、丹後の3国から成っている。
河梨峠から久美浜(京丹後市)に下り、湖のような久美浜湾を見る。久美浜から丹後半島に入っていく。網野、間人と通り、丹後半島最北端の経ヶ岬に向かう。このあたりは、2008年の「アドレス日本一周」と同じルートだ。
経ヶ岬に到着。丹後半島最北端の経ヶ岬は、近畿最北端の地でもある。駐車場にアドレスを止め、岬への山道を歩く。経ヶ岬は安山岩から成っている。周囲は高さ数十メートルの断崖。名前の由来は安山岩の柱状節理が巻きかけの経巻に見えるからだとか、岬の東側にある海心洞に文殊菩薩像と万巻経を納めたからだといわれている。
経ヶ岬は昔も今も海の難所。対馬海流などの潮流が激しく、流れが複雑なため、難破する船が後をたたない。15分ほど歩くと山上の展望台に出る。そこからは日本海の海岸線を一望する。展望台から岬突端の明治31年初点灯という灯台まで下り、魔の海を見下ろした。しかしこの日の日本海は穏やかで、波ひとつなかった。
経ヶ岬から駐車場に戻ると、国道178号沿いの「経ヶ岬レストハウス」で「海鮮丼定食」(1200円)を食べた。