アドレス日本巡礼[293]
投稿日:2015年6月21日
「五個荘商人」の集落
「西国33ヵ所」第32番の観音正寺の参拝を終えると、繖山(観音寺山)を下る。これで「西国33ヶ所めぐり」も近江国内のすべての札所をまわり終え、残すのは谷汲(美濃)の第33番華厳寺だけになった。
繖山の山麓をめぐる。観音正寺の表参道の登り口の石寺では「教林坊」に行く。ここは観音正寺に残る唯一の里坊といわれ、茅葺の書院は江戸時代前期の建築。桃山風の庭園は小堀遠州の作だといわれている。
次に「石寺楽市」へ。ここは15世紀に日本で初めて楽市楽座が開かれたところ。それを記念して現在の「石寺楽市」では、この地域の特産物を販売している。そのような説明が英語のほかにスペイン語、イタリア語、ポルトガル語の4ヵ国語で書かれているのだ。これも「南蛮大好き」の織田信長ゆずりというものか。
石寺は観音正寺の表参道の登り口だが、つづいて裏参道の登り口の五個荘へ。五個荘は近江商人のうちの「五個荘商人」で知られている。金堂の集落には近江商人の屋敷が軒を連ねている。落ち着きのあるしっとりとした町のたたずまい。アドレスを止めて近江商人屋敷を歩いて見てまわった。「外村宇兵衛家」を見学。そこに立つ案内板には、次のように書かれている。
五個荘では最後に「近江商人博物館」を見学し、国道8号で彦根へ。JR東海道本線の彦根駅前でアドレスを止めた。