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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[312]

投稿日:2015年8月7日

再び近江から美濃へ

西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月29日

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「近江屋旅館」の朝食

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米原に残る道標

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番場宿の蓮華寺

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醒井宿の旧醒井郵便局

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醒井宿の居醒の清水

 5月29日。米原駅近くの「近江屋旅館」の朝食を食べ、米原を出発。スズキの125ccスクーター、アドレスV125Gを走らせ、前日めぐった中山道の近江路の宿場のうち、番場宿、醒井宿、柏原宿をめぐり、近江・美濃国境まで行く。

 番場宿では蓮華寺を参拝。醒井宿ではウィリアム・メレル・ヴォーリズの造ったという旧醒井郵便局を見たあと、前日にひきつづいて「居醒の清水」を見る。そこには日本武尊の像が建っているが、「景行天皇の時代に、伊吹山に大蛇が住みついて旅する人々を困らせておりました。そこで天皇は日本武尊にこの大蛇を退治するように命ぜられました。尊は剣を抜いて大蛇を切り伏せ、多くの人々の心配をのぞかれましたが、この時大蛇の猛毒が尊を苦しめました。やっとのことで醒井の地にたどり着かれ体や足をこの清水で冷やされますと、不思議にも高熱の苦しみもとれ、体の調子もさわやかになられました。それでこの清水を名づけて『居醒の清水』と呼ぶようになりました」と書かれた案内板が立っている。

 次の柏原宿では松並木を走り、「御茶屋御殿跡」を見る。これは将軍上洛の際の宿泊・休憩の目的で設けられたもの。この柏原の柏原御殿、野洲の永原御殿、それと東海道・水口宿の水口御殿を合わせ、「近江三御殿」と称されている。柏原宿から「寝物語の里」の近江・美濃国境へ。両国の国境の細い溝をまたぎ、前日にひきつづいて再度、近江から美濃に入った。

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醒井宿の日本武尊像 「居醒の清水」は地蔵川となって流れ出る 醒井宿の本陣跡

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柏原宿の松並木 柏原宿の「御茶屋御殿跡」 近江・美濃国境

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