カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

V-Strom1000で行く台湾[2]

投稿日:2015年8月18日

「サムライ」に変えた男

2015年8月4日(1日目)

 台北の松山空港に降り立つと、台湾のスズキ、台鈴(タイリン)工業社長の藤さんが出迎えてくれた。今回の台湾は前回同様、台鈴の招きによるもの。まずは台北の中心街、松江路にある「ホテルK(柯達大飯店)」に行く。ここは台鈴が用意してくれた日本人に人気のホテルで、フロントの女性も上手に日本語を話す。

 部屋に荷物を置くと藤さんに、近くのレストランに連れていってもらった。「台湾ビール」で乾杯したあと、「点心」を食べた。小籠包や揚豆腐など4品。そのあと大根入り卵焼きの「菜甫蛋」と、青菜を炒めた「空心菜」を食べた。台湾で食べる台湾料理の第1食目は感動的なおいしさだった。

 藤さんには今回を含めて3度となる台湾のみならず、それ以前にもすごくお世話になっている。

 1996年には2台のスズキDJEBEL250XCをシドニーに送り、「オーストラリア2周7万2000キロ」を走った。そのときのオーストラリア・スズキの社長が藤さんだった。シドニーの日本料理店や中華料理店で何度となくご馳走になり、ご自宅で奥様の手料理をいただいたこともある。

 藤さんはオーストラリア・スズキ以前はカナダ・スズキに駐在した。その当時は四輪担当で、四駆のジムニーの営業をしていた。当初はあまり売れなかったというジムニーだが、その名前を「サムライ」に変えると、爆発的に売れたという。それからほどなくしてカワサキが「ニンジャ」を出した。「サムライ」の成功例をヒントにしたのだ。ロングセラー「ニンジャ」のネーミングも藤さんが生みの親といってもいい。

 そんな藤さんとの再会だったので、うれしくて、「台湾ビール」を何杯も飲んだ。

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▲台北・松江路の「Kホテル」

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▲松江路の交差点

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▲「康華大飯店」のレストランに入る

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▲まずは「台湾ビール」

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▲点心4品

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▲「菜甫蛋」

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▲「空心菜」

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▲デザートの「杏仁豆腐」

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▲デザートの「胡麻団子」

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