カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

V-Strom1000で行く台湾[21]

投稿日:2015年9月28日

標高2565メートル

2015年8月6日(3日目)

 東西横断(横貫)公路の「神木」を出発。台湾中央山脈の奥深くを縫うようにしてV−ストローム1000を走らせる。

 東西横断公路沿いのガソリンスタンドで給油。ここは標高2374メートルの地点で、台湾最高所のガソリンスタンドになっている。日本最高所のガソリンスタンドといえば、日本の国道最高所の峠、渋峠(2172m)にあるエッソのガソリンスタンドだと思うが、台湾のこのガソリンスタンドはそれよりもはるかに高所になる。とはいってもオクタン価95のガソリンは1リッター25・6元(約115円)なので、ガソリンの値段はそれほど高い訳ではない。

 台湾最高所のガソリンスタンドでの給油を終えると、さらに登り、ついに東西横断公路の峠に到達。ここは大禹嶺。東西横断公路最高所の峠で標高2565メートル。台湾を台湾海峡側と太平洋側に2分する中央分水嶺の峠だ。大禹嶺を境にして西側は大甲渓の水系、東側は立霧渓の水系になる。台湾では「渓」は「川」を、「嶺」は「峠」を意味する。

 大禹嶺から西へ、短いトンネルを抜けると梨山の町へと下っていくが、梨山は標高2000メートルの高原の町。台湾第2の高峰、雪山(3884m)の登山口になっている。梨山からはその雪山をはじめとして南湖大山(3740m)、大覇尖山(3505m)といった高峰群を見ることができる。

 台湾は日本以上の山国で、最高峰の玉山(3952m)を筆頭にして3000m峰は何と133峰を数える。ちなみに日本で3000m峰というと9峰でしかない。台湾の3000m峰の大半は台湾の脊梁山脈の中央山脈にあるが、梨山から見る雪山や南湖大山、大覇尖山などは雪山山脈の3000m峰になる。梨山を下ると和平、東勢を通って台湾第3の都市、台中へと通じている。

 さて我々は大禹嶺で東西横断公路と別れ、左折し、台湾中央山脈の稜線上に道に入っていく。大禹嶺よりもはるかに高い3000メートル級の峠を目指すのだ。

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▲東西横断公路の「神木」を出発

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▲これが東西横断公路

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▲先頭を走るカソリ号のV−ストローム1000

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▲2車線の快走路区間もある

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▲東西横断公路のガソリンスタンド

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▲ここは台湾最高所のガソリンスタンド

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▲台湾最高所のガソリンスタンドで給油

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▲サポートカーも給油する

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▲台湾最高所のガソリンスタンドの価格

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