カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

V-Strom1000で行く台湾[22]

投稿日:2015年10月1日

極上の山岳ツーリング

2015年8月6日(3日目)

 東西横断(横貫)公路の峠、大禹嶺(2565m)から、台湾中央山脈の稜線上の道を行く。この山岳ロードは国道14号。よく整備されたルートなので走りやすい。台湾中央山脈の3000メートル級の山々を眺めながらのV−ストローム1000での走りはたまらない。まさに極上の山岳ツーリングといったところだ。日本だと比較のしようもないが、渋峠越えの志賀草津道路(国道292号)に似ている。

 標高3158メートルの合歓山に到着。我々は駐車場にV−ストロームを止めた。ここには「合歓山荘」がある。山頂までは簡単に登れる。日本でいえば日本第2の高峰、北岳(3189m)を登るようなものだ。

 合歓山を中心とした合歓連峰は台湾の山岳リゾート地。「合歓山荘」を拠点にして合歓主峰(3416m)や合歓北峰(3422m)、合歓東峰(3421m)といった山々に登れる。この一帯は雪が降るので冬は雪山登山になるが、台湾にもこういう世界があるのだ。北回帰線のわずか北の亜熱帯の世界に!

 ここでは中国の重慶からやってきた一家と出会った。27歳の女性が両親を連れて台湾旅行にやってきた。合歓山から下りてきたところで、「両親と一緒に3000メートル峰を登れてうれしい」といっている。親孝行な女性ではないか。日本人のぼくに出会えたことも喜んでくれた。重慶といえば長江沿いの大都市。中国人一家のみなさんと出会ったことによって、上海から長江の船旅で重慶まで行ってみたくなった。

 この山岳ロードではまだV−ストローム1000に乗ったことのない人たちが、試乗してその乗り心地を楽しんだ。紅一点の黄月美さんもきれいなライディングフォームで天上のワインディングルートを駆け抜けていく。

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▲大禹嶺から山上の道を行く

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▲先頭はカソリ号のV−ストローム1000

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▲次々と見える山が変わっていく

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▲合歓山まであと一息だ

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▲標高3158メートルの合歓山に到着!

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▲傳傳偉さんと黄月美のカップル

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▲合歓山で出会った中国人一家

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▲台鈴の李さんとの2ショット

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▲サポートカーのカソリの似顔絵

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