カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

V-Strom1000で行く日本[17]

投稿日:2015年11月17日

東北の最西端で峠返し

2015年9月13日(福島一周)

 磐越道を会津板下ICで降りると、只見川沿いの国道252号を南下し、福島・新潟県境の峠、六十里越まで行く。柳津では道の駅「会津柳津」、三島では道の駅「尾瀬街道みしま宿」、金山では道の駅「奥会津かねやま」と、国道252号沿いの道の駅に寄り、「東北道の駅スタンプラリー」の完全読本にスタンプを押していく。

 JR只見線の会津川口駅前を通り、只見川の本名ダムを過ぎたところで、只見川の対岸にある湯倉温泉の共同浴場に入る。建物は建て替えられ、すっかりきれいになっている。入浴料金は200円以上を料金箱に入れるようになっている。

「維持協力金」のお願いとして、次のように書かれた貼紙があった。

湯倉温泉は皆さんからの協力金と寄付金で維持されています。毎月、電気代、水道代、灯油代、揚湯菅や浴槽の清掃などで20万円程の経費がかかります。皆さん、温泉を維持するため入浴1回につき200円以上の協力金をお願いします。協力金は正面のボックスに入れてください。 本名区長

 この湯倉温泉の共同浴場には何度も入っているので、貼紙を見たら200円では申し訳なくなり、500円玉を料金箱に入れた。

 さー、温泉だ。浴室も湯船もすっかりきれいになっている。ほかに入浴客はいないので湯船を独占し、熱めの濁り湯にどっぷりとつかりながら目の前の只見川の流れを眺めた。

 只見に着くと、JR只見線の只見駅前でカンコーヒーを飲んでひと息、入れた。ここでは「ブナセンター」にも行ってみた。只見からは只見川を堰き止めた田子倉ダムの脇を通っていく。堤高145メートルの重力式の巨大ダム。湖底にはかつてのマタギ集落の田子倉が沈んでいる。田子倉ダムから九十九折の峠道を登り、新潟県境の六十里越へ。このあたりは東北の最西端になる。峠のトンネルの入口でV−ストローム1000を止めた。磐越道の会津坂下ICから85キロ。トンネルを抜けて新潟県側を下っていけば関越道の小出ICに出られる。

 六十里越の「峠返し」で折り返し、只見駅前まで戻るのだった。

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▲会津坂下ICで磐越道を降りる

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▲道の駅「会津柳津」

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▲道の駅「尾瀬街道みしま宿」

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▲道の駅「奥会津かねやま」

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▲建て替えられた湯倉温泉の共同浴場

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▲湯倉温泉の共同浴場の浴室

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▲湯倉温泉の共同浴場から見る只見川

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▲湯倉温泉の共同浴場の休憩室

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▲JR只見線の只見駅

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▲只見のブナセンター

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▲福島・新潟県境の六十里越

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