V-Strom1000で行く日本[23]
投稿日:2015年11月30日
国道1号を完走
箱根峠を越えて静岡県に入り、V−ストローム1000で雨の国道1号を行く。三島、沼津、富士と通り、清水を過ぎたところでやっと雨は上がった。道の駅「宇津ノ谷峠」で昼食。「金目丼」(980円)を食べた。
宇津ノ谷峠では旧道で峠を越えた。ここはまさに峠のトンネルの展覧会場のようなところで、明治、大正、昭和、平成と時代ごとの峠のトンネルが見られる。明治9年に完成した明治トンネルは日本最初の有料トンネル、大正トンネルは旧国道1号のトンネル、昭和トンネルは現国道1号の上り車線のトンネル、一番新しい平成トンネルは下り車線のトンネルだ。さらに江戸時代の東海道もこの峠を越え、さらに時代をさかのぼった平安時代の官道「蔦の細道」も宇津ノ谷峠を越えていた。
宇津ノ谷峠を越えた岡部からは藤枝バイパスを行く。有料だった藤枝バイパスも今では無料。大井川を渡り、掛川バイパス、磐田バイパスと国道1号のバイパスを走っていくが、今ではすべて無料なのがありがたい。天竜川を渡り、浜松バイパスから浜名バイパスを走ったが、浜名バイパスも今では無料だ。国道1号の有料バイパスというと横浜新道だけになった。
静岡県から愛知県に入る頃からまた雨が降ってきた。豊橋、豊川、岡崎とずっと雨…。
18時、日本橋から368キロの名古屋に到着。相変わらず雨が降っている。
名古屋からさらに国道1号を行く。木曽川を渡って三重県に入り、鈴鹿峠を越えて滋賀県に入り、逢坂山峠を越えて京都府に入り、洞ヶ峠を越えて大阪府に入る。
24時45分、日本橋から560キロを走って国道1号の終点、梅田新道の交差点に到着。19時間をかけての全線走破。雨は最後の最後まで降りつづいた。近くの「東横イン」(梅田東)に泊る。湯から上がり、体をあたためたところで、国道1号の完走を祝ってカンビールで乾杯。そのあと真夜中の「コンビニ弁当」を食べるのだった。