カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[362]

投稿日:2016年5月26日

日本唯一の「四方懸造り」

坂東三十三ヵ所めぐり 2009年6月16日

「東横イン」の朝食

「東横イン」の朝食

JR京葉線の千葉みなと駅前を出発

JR京葉線の千葉みなと駅前を出発

千葉港

千葉港

第29番千葉寺の山門

第29番千葉寺の山門

第29番千葉寺の本堂

第29番千葉寺の本堂

第29番千葉寺の大イチョウ

第29番千葉寺の大イチョウ

京成千葉線の千葉寺駅

京成千葉線の千葉寺駅

 6月16日。JR京葉線千葉みなと駅前の「東横イン」の朝食を食べ8時出発。千葉港を見たあと、千葉の中心街から大網街道の県道20号を行く。千葉からはこのほか国道14号の千葉街道、国道51号の佐倉街道、国道125号の東金街道、県道14号の茂原街道と、主要街道が放射状に出ている。

「坂東三十三ヵ所」第29番札所の千葉寺は大網街道に面している。京成千葉線でいうと、本千葉駅の次、千葉寺駅の近くにある。千葉市内にある千葉寺だ。仁王門をくぐり、本堂を参拝。本尊は十一面観音。本堂は昭和51年に再建された新しいものだが、千葉寺の創建は和銅2年(709年)と古い。千葉市内では最古の寺だ。境内の樹高30メートル、目通り8メートルの大イチョウがひときわ目を引く。

 千葉寺の参拝を終えると国道16号で木更津へ。木更津から県道23号で第30番札所の高倉観音(高蔵寺)を参拝。本堂は全国的にも珍しい高床式の入母屋造。全部で88本の床柱があり、床の高さは1・8メートル。本尊は聖観音で、本堂内には「西国三十三ヵ所」、「坂東三十三ヵ所」、「秩父三十四ヵ所」の日本百観音の写し観音百体も安置されている。

 高倉観音につづいて県道23号→県道33号→国道409号で第31番札所の笠森観音(笠森寺)へ。拝観料の100円を払うと、うっそうとおい茂る樹林の中の参道を歩いていく。山門の手前には「五月雨にこの笠森をさしもぐさ」と吟じた芭蕉の句碑がある。芭蕉も笠森観音には来ている。山門をくぐると本堂だが、これがすごい。山上の岩の上に61本もの柱を立てて壮大な本堂を支えている。この日本で唯一の「四方懸造り」の観音堂(本堂)は高さ30メートル、床高は20メートルもある。 靴を脱ぎ、75段の階段を登って回廊に出るのだが、そこからは境内を一望し、緑豊かな房総の山並みを眺める。本尊は十一面観音。「子授けの観音さま」として知られている。

 笠森観音の参拝を終えると、門前の食堂で「日替わり定食」(700円)を食べた。この日は「サバ煮」。さー、「坂東三十三ヵ所」も、残るのはあと2ヵ所だ。

第30番高倉観音の山門第30番高倉観音の本堂第31番笠森観音の参道

第30番高倉観音の山門 第30番高倉観音の本堂 第31番笠森観音の参道

空を突く大木うっそうとおい茂る樹林芭蕉の句碑

空を突く大木 うっそうとおい茂る樹林 芭蕉の句碑

第31番笠森観音の山門第31番笠森観音の本堂第31番笠森観音の願いの綱

第31番笠森観音の山門 第31番笠森観音の本堂 第31番笠森観音の願いの綱

第31番笠森観音の回廊第31番笠森観音の回廊から境内を見下ろす笠森観音門前の食堂の「日替わり定食」

第31番笠森観音の回廊 第31番笠森観音の回廊から境内を見下ろす 笠森観音門前の食堂の「日替わり定食」

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