アドレス日本巡礼[377]
投稿日:2016年6月29日
終わった!
2009年6月20日、いよいよ「秩父三十四ヵ所めぐり」の最後の日を迎えた。それは「日本百観音霊場めぐり」の最後の日でもあった。
両神温泉の国民宿舎「両神荘」の朝湯に入り、朝食を食べ、8時に出発。スズキの125ccスクーター、アドレスV125Gに「頼むぞ、アドレスよ!」といつものように声をかけて走り出す。小鹿野の町に入ると、国道299号で秩父方向に走り、県道283号で第33番の菊水寺へ。入母屋造の本堂には「正大悲殿」の大きな額が掲げられている。本尊は聖観音。ここでは藤原時代の檜の一本造の聖観音像を間近に見られる。
菊水寺の参拝を終えると満願の寺、第34番の水潜寺へ。県道283号から県道284号に入り、秩父の山中へ。県道沿いには「イノシシ出没注意」の看板。山中の畑はイノシシ除けのトタンなどを張りめぐらせた猪垣で囲まれている。
ついに水潜寺に到着。苔むした石段を登り、本堂を参拝する。本尊は千手観音。その前には「お砂踏み」の石。ここは西国三十三ヵ所、坂東三十三ヵ所、秩父三十四ヵ所の日本百観音霊場の砂を一ヵ所に集めた場所だ。つづいて讃仏堂から日本百観音の結願堂へ。その間の参道には三十三観音がズラリと並んでいる。結願堂の前にも「お砂踏み」の石がある。結願堂で手を合わせていると、グググッと胸にこみあげてくるものがある。それと同時に声が出た。
「終わった!」
水潜寺の参拝を終えると、すぐ近くの「満願の湯」に入った。今までに何度か入っている「満願の湯」だが、こうして百観音霊場をまわり終えて入る湯はまた格別だ。
秩父を出発。国道140号で寄居へ。寄居からは国道254号で川越を通り東京へ。日本橋に到着したのは14時30分。アドレスのメーターは16624キロになっている。全行程8457キロの「日本百観音霊場」だ。
「日本百観音霊場めぐり」を終えたのもつかのま、すぐさま「チベット横断」に旅立つ。観音信仰の聖地、ラサのポタラ宮まで行ったところで、「日本百観音霊場めぐり」にピリオドを打つつもりなのだ。
第34番水潜寺の入口 | 第34番水潜寺の石段 | 第34番水潜寺の本堂 |
第34番水潜寺の「お砂踏み」の石 | 第34番水潜寺の讃仏堂 | 第34番水潜寺の三十三観音像 |
第34番水潜寺の結願堂 | 「満願の湯」に入る! | 日本橋に到着!! |