奥の細道紀行[54]
投稿日:2016年11月7日
八甲田山一周
「奥の細道」最北の地、秋田県の象潟からは芭蕉になりかわって日本海側を北上。津軽半島最北端の龍飛崎に立ち、津軽海峡と対岸の北海道を眺め、青森でひと晩泊まった。
青森からは内陸ルートで象潟に戻っていく。
その前に、まずは「八甲田山一周」。国道103号で八甲田へ。岩木山の展望所からは津軽富士の岩木山がよく見えた。萱野高原からは正面に八甲田山の主峰群を眺めた。酸ヶ湯温泉ではまだ時間が早すぎるので温泉には入れなかったが、そのかわりに90度の熱湯が噴き出す火口湖の地獄沼を見て、温泉の蒸気でホンワカと暖かい「まんじゅうふかし」に座った。
傘松峠を越えた睡蓮沼では湖畔を歩き、今度は南側から八甲田の主峰群を眺めた。国道103号から国道394号→県道40号で八甲田山を一周したが、谷地温泉も八甲田温泉も早朝なので入れなかったのが残念だ。
その中にあって、県道40号から入っていく深沢温泉の一軒宿「みちのく」(入浴料400円)では、早朝にもかかわらず入浴できた。内風呂と露天風呂はともににごり湯。いい湯だ。そんな湯にどっぷりつかり、冷え切った体を温めた。
「ふー、助かった!」
と思わず声が出る。
スズキST250で切る風はそれほど冷たかった。
湯から上がると、今度は赤々と燃える薪ストーブにあたった。まだ8月だというのに、八甲田ではすでにストーブを燃やしていたのだ。
最後に「雪中行軍遭難者銅像」を見て、「八甲田一周」を終えると青森に戻った。
青森市内の「すき家」で朝食の「牛丼(並)」(330円)を食べた。