カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

東北四端紀行[32]

投稿日:2017年3月28日

北端編 12 ルート101、気分は最高!

2009年9月10日〜10月9日

鰺ヶ沢から国道101号を南下

鰺ヶ沢から国道101号を南下

北金ヶ沢の「日本一の大イチョウ」

北金ヶ沢の「日本一の大イチョウ」

 鯵ヶ沢からは日本海沿いの国道101号を南下。右手に日本海を眺めながらスズキDR−Z400Sを走らせる気分はもう最高。国道101号と並行してJR五能線が走っている。赤石川にかかる赤石大橋からは岩木山がよく見えた。

 北金ヶ沢では国道101号からわずかに入ったところにある「日本一の大イチョウ」を見る。高さ31メートル、根回り22メートル、樹齢1000年以上という大木だ。

日本海の名勝「千畳敷」

日本海の名勝「千畳敷」

「千畳敷」を歩く

「千畳敷」を歩く

 鰺ヶ沢町から深浦町に入ると、日本海の名勝「千畳敷」でDRを停め、海岸を歩いた。ここは深浦千畳敷といわれている。「千畳敷」は日本各地にあるが、海岸地形の千畳敷では深浦千畳敷は日本最大といっていい。1792年の大地震で隆起したといわれる海岸段丘。ここには大仏岩とか兜岩といった奇岩も多い。国道101号沿いのJR五能線の駅名も「千畳敷駅」だ。

JR五能線の轟木駅

JR五能線の轟木駅

深浦の「歴史民俗資料館」

深浦の「歴史民俗資料館」

深浦の「歴史民俗資料館」の展示

深浦の「歴史民俗資料館」の展示

 深浦の町に入っていくと、まずは「歴史民俗資料館」(入館料200円)を見学し、つづいて「風待の舘」(入館料300円)を見学する。外には復元された北前船「深浦丸」の後半分が展示され、館内には北前船の3分の1の模型が展示されている。北前船で運ばれた古伊万里も見られる。江戸時代から明治初期にかけて日本海を航行した北前船の寄港地として、深浦はおおいに繁栄した。最後に坂上田村麻呂が建立したといわれる古刹の円覚寺に行ったが、ここも北前船の船乗りたちが航海の安全を祈って参拝したという。

 深浦からさらに国道101号を南下。黄金崎不老ふ死温泉(入浴料600円)の露天風呂に入り、青森・秋田県境の須郷岬に立ち、北へと延びる日本海の海岸線を一望する。須郷岬はまさに「白神山地、ここに尽きる!」といったところで、白神山地の先端が日本海に落ちている。

深浦の「風待の舘」深浦の「風待の舘」の北前船深浦の「風待の館」の北前船模型

深浦の「風待の舘」 深浦の「風待の舘」の北前船 深浦の「風待の館」の北前船模型

深浦の円覚寺黄金崎不老ふ死温泉の露天風呂青森・秋田県境の須郷岬

深浦の円覚寺 黄金崎不老ふ死温泉の露天風呂 青森・秋田県境の須郷岬

八森いさりび温泉

八森いさりび温泉

 青森県から秋田県に入った。

 国道101号の道の駅「はちもり」で白神山地から湧き出る名水「お殿水」を飲み、八森いさりび温泉「ハタハタ館」(入浴料400円)の湯に入り、能代へとDRを走らせる。そして秋田県の大河、米代川の河口にDRを停め、日本海に落ちていく夕日を眺める。大きな夕日はスーッと海に落ちていく。紫色に霞む白神山地の山々が海越しに見えた。

八森いさりび温泉の露天風呂米代川の河口夕日が日本海に落ちていく

八森いさりび温泉の露天風呂 米代川の河口 夕日が日本海に落ちていく

 能代から東京へ。秋田道→東北道と夜の高速道を走りつづけた。
 さー、「東北四端紀行」も、残すのは「西端編」だけになった。

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