温泉めぐり日本一周[35日目]
投稿日:2017年7月31日
さんざん泣かされた一日
南宮温泉「南宮温泉旅館」の朝湯はよかった。湯につかりながら山の端から昇る朝日を眺める。きれいに晴れ渡った青空。眼下を流れる天竜川の川面に青空が映っている。湯から上がると、朝日がさんさんと降り注ぐ食堂での朝食。ここからも天竜川を見下ろす。朝食はすごいご馳走だったが、なんといっても朝粥がよかった。松の実とクコの実が入っている。まずは土鍋の朝粥をきれいにたいらげた。茶碗で3杯分。底にこびりついたお焦げがうまかった。そのあとヤマメのあんかけや胡麻豆腐、目玉焼きなどをおかずに白飯を食べた。
南宮温泉「南宮温泉旅館」を出発。最初の予定では国道151号に出たら北へ、飯田に向かうつもりだったが、急に気が変わった。よくあることだ。ということで国道151号に出ると南へ、愛知県境の新野峠まで行き、そこで折り返した。峠の気温は氷点下1度。新野峠から峠下の新野へ。そこから国道418号で南信濃村へ。ここで国道152号に合流。第1湯目は遠山郷温泉の日帰り湯「かぐらの湯」。国道152号の道の駅「遠山郷」にある。入口に建つ霜月祭の神楽像は迫力満点。大浴場は湯気でもうもう。大露天風呂もある。湯量豊富な温泉で飲泉可。濃いミネラル分の味がする。湯から上がると大広間で「10分寝」をした。
遠山郷温泉から国道418号で平岡まで戻り、県道1号を北へ。朝出発した南宮温泉に戻ってきた。
南宮温泉から国道151号に出ると、今度は北へ。浅野温泉は廃業湯で入れず。
第2湯目は下條温泉「秋桜の湯」。大浴場と露天風呂。露天風呂からは伊那谷の風景を眺める。雲ひとつない上天気。冷たい北風がモロに吹きつけてくる。左手の中央アルプスの山々にも雲はかかっていない。湯から上がると昼食。「五平餅定食」を食べた。五平餅が3本。次のいいだ温泉は廃業湯で入れなかった。
第3湯目の天竜峡温泉では「天竜峡温泉ホテル」は休業中、「ホテルしぶき」は取り壊していた。3軒目に行った「温泉宿舎 天竜峡」に入れた。内風呂には広い洗い場。湯につかりながら天竜川の名勝の天竜峡を見下ろした。
天竜峡温泉からは天竜川の東岸を行く。奥天竜不動温泉の一軒宿「佐和屋」は入浴のみは不可。川路温泉の入浴は土曜日と日曜日のみ。丸山温泉の入浴は17時から。湯の瀬温泉「湯の瀬の湯」は廃業湯。天竜水神温泉「よし乃亭」は本日休業。和久平の湯温泉は廃業湯。ということで6連続で入れなかった。
やっと入れたのは第4湯目の久堅温泉「宝の湯」。天竜川をはさんで飯田の対岸にある。つづいての第5湯目は医王寺温泉「小川の湯」。元湯の湯船には気持ちよく入れた。ここには武田の古文書がある。医王寺温泉は「信玄の隠し湯」だったのか。
医王寺温泉「小川の湯」から上がったのは17時30分。さきほど入れなかった丸山の湯温泉に戻る。
第6湯目の丸山の湯温泉「丸山の湯」は、温泉旅館「丸山の湯」に公衆温泉浴場が併設されている。浴室には大正8年の天竜川の川港、時又港が描かれている。川港に浮かぶ帆船が時代を感じさせる。
丸山の湯温泉「丸山の湯」から上がると、飯田ICから中央道に入り伊北ICへ。スズキST250で切る風の冷たさといったらない。
一気に伊北ICまで走るつもりでいたが、あまりの寒さ、というよりもハンドルを握る手の痛みに我慢できず、途中の駒ヶ根SAに寄って手をあたためなくてはならなかった。信州のこの寒さだと、冬用のグローブをしていても、もうどうしようもない。休憩の回数を多くし、だましだまし走るしかなかった。
伊北ICで降りると、第7湯目のたつの荒神山温泉の日帰り湯「湯にいくセンター」へ。ここは内風呂のみ。湯につかったときは生き返るような思いだったが、体は湯に入ってすぐにあたたまるものの、手はそうはいかない。まるで凍傷にでもかかったかのように、ジンジンと強烈な痛みが突き上げてくる。湯から上がると夕食。「すしの詰め合わせ」とおにぎりを食べた。
今晩の宿は第8湯目みのわ温泉の「ながた荘」。宿湯につかりながら、「廃業湯」や「休業湯」、「入浴のみは不可」などでさんざん泣かされた今日一日を振り返ってみるのだった。
朝湯 | 南宮温泉「南宮温泉旅館」 |
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朝食 | 南宮温泉「南宮温泉旅館」朝粥(松の実、クコの実入り)、胡麻豆腐、ヤマメのあんかけ、目玉焼き、漬物、ご飯、味噌汁 |
9時 | 南宮温泉「南宮温泉旅館」を出発 |
新野峠(峠返し) | |
297湯目 | 遠山郷温泉「かぐらの湯」(600円) |
浅野温泉(廃業湯) | |
298湯目 | 下條温泉「秋桜の湯」(400円) |
昼食 | 「秋桜の湯」 「五平餅定食」(800円) |
いいだ温泉(廃業湯) | |
299湯目 | 天竜峡温泉「温泉宿舎 天竜峡」(400円) |
奥天竜不動温泉(入浴のみ不可) | |
川路温泉(入れず) | |
湯ノ瀬温泉(廃業湯) | |
天竜水神温泉(入れず) | |
知久平の湯温泉(廃業湯) | |
300湯目 | 久堅温泉「宝の湯」(360円) |
301湯目 | 医泉寺温泉「小川の湯」(400円) |
302湯目 | 丸山の湯温泉「丸山の湯」(350円) |
303湯目 | たつの荒神山温泉「湯にいくセンター」(350円) |
夕食 | 「湯にいくセンター」 「すしの詰め合わせ」(285円)、「おにぎり」(125円) |
21時15分 | みのわ温泉「ながた荘」(1泊朝食7270円) |
304湯目 | みのわ温泉「ながた荘」 |
本日の走行距離数 227キロ | |
本日の温泉入浴数 8湯 |
南宮温泉「南宮温泉旅館」の朝湯に入る | 「南宮温泉旅館」の浴室から見る天竜川 | 「南宮温泉旅館」の朝食 |
「南宮温泉旅館」の食堂から見る天竜川 | 国道151号の新野峠 | 遠山郷温泉「かぐらの湯」前の霜月祭の神楽像 |
「かぐらの湯」の露天風呂 | 国道151号から見る下条の町並みと伊那山地 | 浅野温泉は廃業湯 |
伊那谷の狭路を行く | 下条温泉「秋桜の湯」 | 「秋桜の湯」の露天風呂 |
「秋桜の湯」から見る伊那谷の風景 | 「秋桜の湯」の「五平餅」 | いいだ温泉「湯里湖」は廃業湯 |
天竜峡の舟乗場を見下ろす | 天竜峡温泉「天竜峡温泉ホテル」は休業中 | 天竜峡温泉「温泉宿舎 天竜峡」 |
「温泉宿舎 天竜峡」の湯に入る | 奥天竜不動温泉「佐和屋」 | 丸山の湯温泉「丸山の湯」 |
天竜川の対岸から飯田の町並みを望む | 飯田の近くを流れる天竜川 | 久堅温泉「宝の湯」 |
「宝の湯」の湯船 | 医泉寺温泉「小川の湯」 | 「小川の湯」にある武田家の古文書 |
丸山の湯温泉「丸山の湯」に入る | 飯田ICから中央道に入る | たつの荒神山温泉「湯にいくセンター」 |
今晩の宿、みのわ温泉「ながた荘」に到着 |