カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

温泉めぐり日本一周[49日目]

投稿日:2017年9月10日

思い出詰まる道志温泉で甲信編終了

甲信編 25日目(2006年12月25日)

 不動湯温泉「不動湯」の朝湯に入り、手持ちの食料の魚肉ソーセージ、カマンベールチーズ、カロリーメイトの朝食を食べ、8時、不動湯温泉を出発。スズキST250には「頼むぞ!!」と、いつも以上の声をかけて走り出す。今日が「甲信編」の最終日。

 富士吉田からは国道138号で籠坂峠へ。杓子山温泉、明見湖温泉、鐘山温泉、忍野温泉と4湯連続で入れず。もうガックリだ。

 籠坂峠の「峠返し」で折り返し、山中湖温泉の日帰り湯「紅富士の湯」が第1湯目になった。大浴場と露天風呂。ともに湯につかりながら、正面にドカーンと聳える富士山を見る。まさに富士山を見るためにあるような温泉だ。ここは人気の湯だが、さすがにオープン直後の時間だと、入浴客は数えるほどしかいなかった。

 第2湯目は平野温泉の日帰り湯「石割の湯」。大浴場と露天風呂の湯につかったが、ここからだと富士山は見えない。そのかわり、富士山の方向からは「ズドーン、ズドーン」と腹の底に響くような砲弾の発射音が聞こえてくる。自衛隊の北富士演習場から聞こえてくる轟音なのだろう。

 山中湖畔から国道413号で山伏峠を越える。

 第3湯目は道志温泉の日帰り湯「道志の湯」。大浴場と露天風呂の湯に入る。この湯には何度、いままでに何度、入ったことか。近くの「道志の森キャンプ場」などでキャンプすると、必ず「道志の湯」に立ち寄った。キャンプ仲間のみなさんとこの湯につかったシーンが次々に思い出されてくる。

 キャンプのあとの温泉というのはすごくいいものだ。体がいつも以上に温泉を欲するからなのだろう。湯から上がると大広間で昼食。「けんちんうどん」を食べた。この季節だと、大広間はガラーンとしているが、夏場の混みあう頃だと、席を取るのも難しい。そんなときは舞台に上がり、仲間のキャンパーたちと押し合いへし合いで寝たこともあった。そんなシーンもなつかしく思い出されてくる。ぼくにとっては思い出のいっぱい詰まった道志温泉の「道志の湯」なのだ。

 国道413号で両国橋を渡って神奈川県に入った。思わず、「さらば、甲州よ!」と、振り返って叫んでやった。相模湖ICで中央道に入り東京へ。ゴールの日本橋に到着したのは15時15分。そこには昭文社の桑原さん、若林さん、大久保さんとデザイナーの大熊さんが出迎えに来てくれていた。みなさん、ありがとう!

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 不動湯温泉「不動湯」
朝食 不動湯温泉「不動湯」 魚肉ソーセージ、カマンベールチーズ、カロリーメイト
8時 不動湯温泉「不動湯」を出発
杓子山温泉(入れず)
明見湖温泉(入れず)
鐘山温泉(入浴のみ不可)
忍野温泉(入れず)
籠坂峠(峠返し)
417湯目 山中湖温泉「紅富士の湯」(700円)
三国峠(峠返し)
418湯目 平野温泉「石割の湯」(700円)
山伏峠(峠越え)
419湯目 道志温泉「道志の湯」(500円)
昼食 道志温泉「道志の湯」 「けんちんうどん」(700円)
神奈川県に入る
東京都に入る
15時10分 日本橋に到着。これをもって「甲信編」、終了!
本日の走行距離数 160キロ
本日の温泉入浴数 3湯

不動湯温泉「不動湯」の朝湯に入る「不動湯」で朝食を食べる「不動湯」を出発

不動湯温泉「不動湯」の朝湯に入る 「不動湯」で朝食を食べる 「不動湯」を出発

富士吉田では正面に富士山を見る明見湖温泉には入れず明見湖

富士吉田では正面に富士山を見る 明見湖温泉には入れず 明見湖

鐘山温泉には入れず忍野温泉には入れず山中湖

鐘山温泉には入れず 忍野温泉には入れず 山中湖

籠坂峠で峠返し山中湖温泉「紅富士の湯」平野温泉「石割の湯」

籠坂峠で峠返し 山中湖温泉「紅富士の湯」 平野温泉「石割の湯」

山伏峠道志温泉「道志の湯」「道志の湯」の露天風呂

山伏峠 道志温泉「道志の湯」 「道志の湯」の露天風呂

「道志の湯」の露天風呂にはいる「道志の湯」の「けんちんうどん」両国橋を渡って神奈川県に入る

「道志の湯」の露天風呂にはいる 「道志の湯」の「けんちんうどん」 両国橋を渡って神奈川県に入る

日本橋に到着!日本橋に来てくれたみなさん

日本橋に到着! 日本橋に来てくれたみなさん  

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