カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

温泉めぐり日本一周[195日目]

投稿日:2019年5月17日

やったゼ、2000湯!

本州東部編 21日目(2007年7月10日)

「おかさん」と一緒に安比山麓温泉「かみの湯」の朝湯に入る。そのあと、ご飯、味噌汁、塩ジャケ、目玉焼き、納豆、海苔、ワラビ、玉子豆腐、塩辛、キューリの浅漬の朝食。ぼくはいつものように3杯飯。「おかさん」もそれに合わせて3杯飯。2人合わせて「6杯飯」だ。

 安比山麓温泉「かみの湯」を出発。国道282号沿いの「ローソン」まで「おかさん」と一緒に行く。そこでカンコーヒーで乾杯し、別れた。「おかさん」は南へ、カソリは北へ。

 安代を拠点にしての温泉めぐりの開始。

 第1湯目は新安比温泉「安代の湯」。ここはホテルに隣あった日帰り湯。大浴場と露天風呂。大浴場には赤茶けた湯の色の源泉風呂がある。

 第2湯目は七時雨山温泉「七時雨山荘」の「田代の湯」。源泉は9・5度と10度を割っている。かなりの冷泉だ。内風呂の湯はすこし温めというくらいに設定している。気持ちよく入れるやわらかな感触の湯。「ちょっと温いな」と感じたら、赤いバルブをまわせば、高温の蒸気が出てくる。

 第3湯目は七時雨温泉「老人憩の家」の湯。ここは単純硫黄泉で源泉は15・1度。濁り湯の源泉風呂もある。無色透明の湯は普通の水を沸かしたようだ。

 第4湯目は黒石温泉「岩手町老人福祉センター」の湯。ここは大浴場の内風呂のみ。薄茶色の湯の色。地元のお年寄りたちの社交場的な温泉。大広間ではみなさんが談笑している。何ともなごやかな黒石温泉だ。

 第5湯目は奥中山高原温泉「朝朱の湯」。無色透明のツルツル湯に入る。ナトリウムー炭酸水素泉で、源泉は60・9度。湯から上がるとここで昼食。「牛丼」を食べた。

 安代に戻ってくると、県道6号を行く。

 第6湯目は海上の湯温泉「海上の湯」。ここは内風呂のみで、無色透明の湯。泉質はナトリウムー塩化物炭酸水素泉。

 国道4号に出ると北へ。

 岩手県北部の中心地、二戸を過ぎ、第7湯目、金田一温泉の日帰り湯「ゆうゆうゆ〜らく」の湯に入った。大浴場の内風呂のみ。ゆったりまったり気分で入れる湯だ。金田一温泉を最後に岩手県内の温泉めぐりを終え、国道4号で青森県に入った。

 青森県に入ったところで、2000湯目が大きくクローズアップされてくる。

 金田一温泉が1996湯目なので、あと4湯で2000湯達成だ。どこを2000湯目にするかが大きな問題。2000湯目の温泉では何としても泊まりたかった。

 17時の宿探し。『ツーリングマップル』を見ながら、「よし、ここだ!」と決めたのは五戸まきば温泉。さっそく電話すると、うまい具合に宿がとれた。

 第8湯目は国道4号→国道104号で奥羽山脈に向かったところにある田子温泉。一軒宿の民家風温泉宿「田子温泉」の湯に入った。小さめな湯船。やわらかな湯の感触。

 第9湯目は雀館温泉。国道4号沿いの日帰り湯「こま温泉浴場」の湯に入る。銭湯風の大浴場には各種湯船がある。

 第10湯目は古町温泉の温泉旅館「古町温泉」。国道4号からわずかに入ったところにある一軒宿の温泉だ。内風呂のみ。湯口からは50度の熱湯が流れ込んでいる。

 いよいよだ。

 18時50分、古町温泉を出発。国道4号を北へ。

 南部町から五戸町に入る。ゆるやかな峠上で国道4号を右折し、そこから2キロほどの五戸まきば温泉には19時20分に到着。すぐさま2000湯目の湯に入った。ほぼ無色透明の岩風呂の湯につかり、速報用の携帯に向かって「やったゼ、2000湯!」のガッツポーズ。湯から上がると大広間の食堂へ。20時がオーダーストップなので、宿で夕食を食べられる。まずは「おめでとう!」と、生ビールで乾杯。そのあとちょっと豪勢に「桜鍋」と「馬刺し」の馬肉料理を食べた。

 昭文社の頼本さんからは「カソリさん、2000湯達成おめでとう!」と携帯に電話をもらった。桑原さんからは「祝 2000湯達成!」のFAXが送られてきた。滝野沢優子さんからも。部屋の壁に2枚の「祝 2000湯達成!」のFAXを貼り、それを眺めながら自販機のカンビールで「乾杯!」を繰り返すのだった。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 安比山麓温泉「かみの湯」
朝食 安比山麓温泉「かみの湯」 ご飯、味噌汁、塩ジャケ、目玉焼き、納豆、海苔、ワラビ、玉子豆腐、塩辛、キューリの浅漬
9時 安比山麓温泉「かみの湯」を出発
1990湯目 新安比温泉「安代の湯」(500円)
1991湯目 七時雨山温泉「七時雨山荘」(450円)
1992湯目 七時雨温泉「老人憩の家」(450円)
1993湯目 黒石温泉「岩手町老人福祉センター」(400円)
1994湯目 奥中山高原温泉「朝朱の湯」(500円)
昼食 奥中山高原温泉「朝朱の湯」 牛丼(600円)
天台の湯温泉 入れず
1995湯目 海上の湯温泉「海上の湯」(400円)
やぎ見の湯温泉(廃業湯)
1996湯目 金田一温泉「ゆうゆうゆ〜らく」(600円)
青森県に入る
1997湯目 田子温泉「田子温泉」(390円)
1998湯目 雀館温泉「こま温泉浴場」(390円)
1999湯目 古町温泉「古町温泉」(390円)
19時20分 五戸まきば温泉「五戸まきば温泉」(1泊朝食4500円)
2000湯目 五戸まきば温泉「五戸まきば温泉」
夕食 五戸まきば温泉「五戸まきば温泉」 桜鍋(1200円)&馬刺(1200円)
本日の走行距離数 228キロ
本日の温泉入浴数 11湯

安比山麓温泉「かみの湯」の朝湯に入る「かみの湯」の朝食「かみの湯」を出発

安比山麓温泉「かみの湯」の朝湯に入る 「かみの湯」の朝食 「かみの湯」を出発

新安比温泉「安代の湯」七時雨山温泉「七時雨山荘」「七時雨山荘」の湯

新安比温泉「安代の湯」 七時雨山温泉「七時雨山荘」 「七時雨山荘」の湯

奥中山高原を行く奥中山高原温泉「朝朱の湯」「朝朱の湯」の「牛丼」

奥中山高原を行く 奥中山高原温泉「朝朱の湯」 「朝朱の湯」の「牛丼」

海上の湯温泉「海上の湯」金田一温泉「ゆうゆうゆ〜らく」田子温泉「田子温泉」

海上の湯温泉「海上の湯」 金田一温泉「ゆうゆうゆ〜らく」 田子温泉「田子温泉」

雀館温泉「こま温泉浴場」古町温泉「古町温泉」五戸まきば温泉「五戸まきば温泉」

雀館温泉「こま温泉浴場」 古町温泉「古町温泉」 五戸まきば温泉「五戸まきば温泉」

「五戸まきば温泉」の「桜鍋&馬刺」

「五戸まきば温泉」の「桜鍋&馬刺」    

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