温泉めぐり日本一周[196日目]
投稿日:2019年5月19日
新記録、1日21湯を達成
五戸まきば温泉の朝湯に入り、ご飯、味噌汁、ハムエッグ、明太子、切り干し大根、焼魚、青菜のおひたし、梅干、漬物の朝食のあと8時、出発。
いまにも泣き出しそうな梅雨空。
「さー、がんばって行こう!」
と、スズキDR−Z400Sにひと声かけて走り出す。今日は20湯への挑戦で燃えているのだ。
だがひとつ辛いのは、朝、起きたときから悩まされている腰痛だ。「300日3000湯」で迎える初めての腰痛。ギックリ腰のよういな激痛ではないが、何ともうっとうしい。
負けるな、カソリ!
第1湯目は五戸温泉の温泉銭湯「たんぼのゆっこ」。ここは昔から「さぎの湯」で知られた温泉。「たんぼのゆっこ」どおり、田んぼの中にある。大浴場の内風呂のみ。湯につかりながらたんねんに腰をさすった。腰痛には温泉で腰をさするのが一番だ。ぼくはいままでこの「手当て」で3度のぎっくり腰を治した。
五戸温泉を出発するころには雨が降り出し、やがて本降りになった。
「(1日20湯を)やれるものならやってみな!」
と、天気に挑戦状を突きつけられているような気分。
負けるな、カソリ!
国道4号を北へ。
第2湯目は折茂温泉「ひば大浴場温泉」の湯。大浴場と露天風呂。大浴場には湯温の違う湯船がある。露天風呂には打たせ湯もある。露天風呂の奥には総ヒバ造りの「ひば大浴場」。どっぷり湯につかるとヒバの香が漂ってくる。これで入浴料金は350円!
第3湯目は六戸温泉「六戸温泉」の湯。大浴場には湯の色の違う2つの湯船。地元の人たちでにぎわっていた。いつものように湯につかりながらみなさんの会話を聞いている。だが…、ほとんどわからない。まるで外国語を聞いているかのようだ。
第4湯目は七百温泉「七百温泉」の湯。ここは大浴場の内風呂のみ。湯は温めで長湯できる。温泉内には床屋を併設している。
十和田市に入り、十和田市内の温泉めぐりを開始する。
第5湯目は十和田ポニー温泉「十和田ポニー温泉」の湯。ここは大浴場の内風呂のみ。別料金で露天風呂に入れる。1100mの大深度温泉だ。
第6湯目は三本木温泉「三本木ラドン温泉」の湯。アルカリ性単純温泉で湯量は豊富。4つの湯船にはふんだんに湯が流れ込み、溢れ出ている。大浴場の奥にラドンの吸入室がある。
第7湯目はみちのく温泉「みちのく温泉」の湯。大浴場の熱めの湯、温めの湯の2つの湯船に入る。含食塩泉。源泉は46・0度。
第8湯目は十和田温泉「十和田温泉」の湯。ここは大浴場の内風呂のみ。かなり塩分の濃い濁り湯。寝湯でウトウトする。
十和田市内からは県道45号→県道166号を行く。
第9湯目は奥入瀬温泉「奥入瀬温泉」の湯。大浴場の湯にどっぷりつかる。湯量豊富。ここの湯は源泉そのまんま。湯から上がると受付のオバチャンと話した。オバチャンは「十和田の温泉の中ではここが一番よ!」と自信たっぷりの表情でそう言った。ここまでの9湯で湯につかるとすぐに腰をさすったが、すでにその効果は十分に出ている。痛みはほとんど消えた。だが雨はますます激しくなっている。
十和田から国道4号で五戸に戻る。
第10湯目は倉石温泉「倉石温泉」の湯。ここは大浴場の内風呂のみで有色の湯。かなり濃い塩分を含むナトリウムー塩化物泉。源泉は40・3度だ。
第11湯目は野沢温泉「新郷温泉館」の湯。大浴場と露天風呂の湯につかる。ともに無色透明無味無臭の湯。
五戸から国道4号→国道104号で八戸へ。その途中では第12湯目の福地温泉「バーデハウスふくち」の湯。大浴場と露天風呂。ここでも耳をすましてみなさんの会話を聞いていたが理解できず…。湯から上がると「焼きおにぎり」を食べた。
八戸からは国道45号→国道338号で三沢へ。
三沢は温泉天国。ここには何湯もの温泉がある。それらをかたっぱしから入っていくのだ。
第13湯目は国道338号沿いの三陸温泉「三陸温泉」の湯。大浴場の無色透明の湯につかる。湯量豊富な温泉で、岩の湯口からドーッと湯が流れ出てくる。
三沢の市街地に入ると太郎温泉「太郎温泉旅館」に飛び込みで行き、まずは宿を確保し、三沢の温泉めぐりをつづける。
第14湯目は木崎野温泉「木崎野温泉」の湯。ここも湯量豊富で大浴場のツルツル湯につかった。
第15湯目は古牧温泉「古牧元湯」。大岩を配した大浴場の湯につかる。浴室からは庭園を眺める。
第16湯目はあおば温泉「あおば温泉」の湯。大浴場と露天風呂。大浴場には立湯もある。
第17湯目は岡三沢温泉「岡三沢温泉」の湯。雨はいよいよ激しくなり、土砂降りだ。大浴場の湯につかっている間だけは、豪雨のような雨を忘れることができた。
第18湯目は桂温泉「桂温泉」の湯。すさまじい雨をついて走り、大浴場の湯につかった。
第19湯目は三沢空港温泉「三沢空港温泉」の湯。その名の通り、三沢空港に近い。ちょっと離れているので、豪雨の中を走るのが大変だった。それだけに大浴場の湯につかったときはホッとした気分。湯上りに「とろけるマンゴー」を飲んだ。
いよいよ第20湯目。三沢温泉「三沢保養センター」の湯に入った。三沢の温泉群では一番のディープ系。大浴場の湯につかりながら、思わず「やったね!」の声が出た。湯から上がると、ありがたいことに雨は小降りになっていた。雨もついに根負けしたようだ。三沢温泉「三沢保養センター」の入浴料は250円だが、ここまで入った三沢の温泉はすべて入浴料が300円前後。入浴料が安く、営業時間も長く、きわめて入りやすい。どこも湯量が豊富だ。
今晩の宿の太郎温泉に到着したのは21時30分。さっそく温泉銭湯「太郎温泉」の湯に入る。ここが第21湯目。ついに20湯を突破したのだ。湯から上がると、廊下でつながっている旅館に戻り、部屋で一人、乾杯。そのあと夕食の「コンビニ弁当」の「鶏釜飯」を食べた。けして楽な状況ではない中での「1日21湯」という新記録はうれしいものだった。
「あれはいったい、何だったの!?」
というくらいに腰痛はまったく消えていた。
「もう大丈夫!」
と、完治宣言。ぼくはここでも温泉のすごさを実感するのだった。
朝湯 | 五戸まきば温泉「五戸まきば温泉」 |
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朝食 | 五戸まきば温泉「五戸まきば温泉」 ご飯、味噌汁、ハムエッグ、明太子、切り干し大根、焼魚、青菜のおひたし、梅干、漬物 |
8時 | 五戸まきば温泉「五戸まきば温泉」を出発 |
2001湯目 | 五戸温泉「たんぼのゆっこ」(350円) |
2002湯目 | 折茂温泉「ひば大浴場温泉」(350円) |
2003湯目 | 六戸温泉「六戸温泉」(250円) |
向山温泉(入浴のみ不可) | |
2004湯目 | 七百温泉「七百温泉」(300円) |
2005湯目 | 十和田ポニー温泉「十和田ポニー温泉」(390円) |
2006湯目 | 三本木温泉「三本木ラドン温泉」(350円) |
2007湯目 | みちのく温泉「みちのく温泉」(350円) |
2008湯目 | 十和田温泉「十和田温泉」(390円) |
2009湯目 | 奥入瀬温泉「奥入瀬温泉」(200円) |
沢田温泉(休業中) | |
2010湯目 | 倉石温泉「倉石温泉」(350円) |
2011湯目 | 野沢温泉「新郷温泉館」(350円) |
剣吉温泉(休業中) | |
福田温泉(その他) | |
2012湯目 | 福地温泉「バーデハウスふくち」(390円) |
昼食 | 福地温泉「バーデンハウスふくち」 焼きおにぎり(350円) |
太陽温泉(廃業湯) | |
2013湯目 | 三陸温泉「三陸温泉」(250円) |
2014湯目 | 木崎野温泉「木崎野温泉」(250円) |
2015湯目 | 古牧温泉「古牧元湯」(300円) |
2016湯目 | あおば温泉「あおば温泉」(350円) |
2017湯目 | 岡三沢温泉「岡三沢温泉」(250円) |
2018湯目 | 桂温泉「桂温泉」(300円) |
2019湯目 | 三沢空港温泉「三沢空港温泉」(280円) |
2020湯目 | 三沢温泉「三沢保養センター」(250円) |
21時30分 | 太郎温泉「太郎温泉旅館」(1朝食3825円) |
2021湯目 | 太郎温泉「太郎温泉旅館」 |
夕食 | コンビニ弁当 |
本日の走行距離数 219キロ | |
本日の温泉入浴数 21湯 |
五戸まきば温泉「五戸まきば温泉」の朝湯に入る | 「五戸まきば温泉」の朝食 | 「五戸まきば温泉」を出発 |
五戸温泉「たんぼのゆっこ」 | 折茂温泉「ひば大浴場温泉」 | 六戸温泉「六戸温泉」 |
七百温泉「七百温泉」 | 十和田ポニー温泉「十和田ポニー温泉」 | 三本木温泉「三本木ラドン温泉」 |
十和田温泉「十和田温泉」 | 奥入瀬温泉「奥入瀬温泉」 | 倉石温泉「倉石温泉」 |
福地温泉「バーデンハウスふくち」の「焼きおにぎり」 | 三陸温泉「三陸温泉」 | 木崎野温泉「木崎野温泉」 |
古牧温泉「古牧元湯」 | 岡三沢温泉「岡三沢温泉」 | 桂温泉「桂温泉」 |
三沢温泉「三沢保養センター」 | 太郎温泉「太郎温泉旅館」で夕食の「コンビニ弁当を食べる |