カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

温泉めぐり日本一周[202日目]

投稿日:2019年6月4日

1日30湯を目指す!

本州東部編 28日目(2007年7月17日)

 五所川原温泉「五所川原温泉ホテル」の朝湯に入り、ご飯、味噌汁、納豆、生卵、海苔、塩ジャケ、レンコン、カズノコ、リンゴジュースの朝食を食べ、8時30分に出発だ。

「今日はやるぞ!」
 とカソリ、気合満々。

 日本一の温泉密集地帯をまわるからだ。20湯どころか30湯を目指した。

 第1湯目は柏温泉「柏温泉」の湯。ここは温泉銭湯。大浴場の湯にどっぷりつかる。若干の色つき湯でヌルヌル感がある。大浴場の大風呂は熱めの湯と温めの湯に仕切られている。

 第2湯目はじょっぱり温泉「じょっぱり温泉」の湯。ここも大浴場は2つに仕切られているが、湯温はほとんど変わらない。塩分を含んだ有色の湯。打たせ湯もある。

 国道101号で浪岡へ。

 第3湯目は広田温泉「広田温泉」の湯。大浴場の茶色っぽい湯につかる。若干の味つき湯だ。

 第4湯目は国道101号のゆるやかな峠上にある夢野温泉。大浴場と露天風呂。無色透明の湯。飲泉可。湯から上がると女将さんと話したが、この温泉を掘り当てた人が夢で見たので夢野温泉の名があるという。

 浪岡に到着。

 第5湯目は婆娑羅温泉「婆娑羅温泉」の湯。ここは黒湯だ。

 第6湯目は浪岡温泉「浪岡駅前温泉」の湯。ここも黒湯だ。

 第7湯目は富士見温泉「富士見温泉」の湯。広々とした脱衣所で、羽扇風機が天井でクルクル回っている。ここは無色透明無味無臭の湯だ。

 第8湯目は高増温泉「不動乃湯」。大浴場の湯にどっぷりとつかる。若干の色つき湯。

 ここまでが「午前の部」で13時15分、五所川原に戻った。

 五所川原からは国道339号を南下し、「五所川原→藤崎」間の温泉をめぐる。

 第9湯目は金太郎温泉「金太郎温泉」の湯。湯量豊富な温泉で、大浴場の大風呂の湯は盛大にあふれ出ている。

 第10湯目は鶴田温泉「鶴田温泉」の湯。茶色っぽいツルツル湯で、かなり濃い温泉の成分の味がする。湯から上がると、ここで昼食。「みそラーメン」を食べた。

 第11湯目は板柳温泉「板柳温泉」の湯。見た目には「廃業湯」のような(失礼!)温泉旅館だが、しっかりと営業している。湯もすごくいい。湯量豊富な混浴の大浴場にどっぷりつかった。ここでは昔美人のおばあちゃんたちと一緒になった。

 第12湯目はあすなろ温泉「あすなろ温泉」の湯。大浴場と露天風呂。露天風呂からは岩木山が大きく見える。

 第13湯目はふるさと温泉「青柳館」の湯。ここはきれいな温泉施設で入浴客はぼく一人。大浴場に「貸切湯」状態で入った。

 第14湯目は喜龍温泉「玉乃湯」。大浴場のツルツル湯は若干の色つき湯。ここをもって国道339号の温泉めぐりを終えたが、ここまでが『ツーリングマップル』(東北編)の93ページ(五所川原)になる。この見開きページだけで、14湯もの温泉に入れるのがすごい!

 次に国道7号の東側一帯の温泉をめぐる。

 第15湯目は境関温泉「境関温泉」の湯。大浴場と露天風呂。ほぼ無色透明の湯だ。

 第16湯目は平川温泉「平川温泉」の湯。大浴場の2つの湯船はともに熱い。

 第17湯目は桃太郎温泉「桃太郎温泉」の湯。大浴場の無色透明の湯は熱い。深い浴槽にどっぷりつかる。

 第18湯目はつがる温泉「つがる温泉」の湯。大浴場と露天風呂。打たせ湯もある。ここは朝5時から夜10時までやっているので入りやすい。ここまでが「午後の部」だ。

 つがる温泉を出発したのは19時ちょうど。ここからは「夜の部」。気力は充実し、いつも以上に体もしっかりしている。これならば「30湯はいける!」と思った。

 平賀町に入った。ここは東北というよりも、日本でも有数の温泉密集地帯。1湯でも多くの平賀の温泉をめぐり、「1日30湯」を目指した。

 第19湯目は松崎温泉「松崎温泉」の湯。大浴場の内風呂のみ。湯量豊富。受付のオバチャンは自慢げに「ウチの温泉は源泉そのまんまだからすごくいいわよ!」という。

 第20湯目は館田温泉「館田温泉」。リニューアルされた建物はすっかりきれいになっている。大浴場と露天風呂。

 第21湯目は大坊温泉「大坊温泉」の湯。大浴場は熱めの湯と温めの湯。

 第22湯目は南田温泉「南田温泉ホテルアップルランド」の湯。ここは大きな温泉ホテル。

 第23湯目は平賀観光温泉「平賀観光温泉」の湯。名前は「観光」でも中身は温泉銭湯。そのギャップがおもしろい。

 第24湯目は鷹ノ羽温泉。大浴場と露天風呂。ここで1日24湯といううれしい新記録を達成。だが、ぼくの気持ちはそれ以上に、「1日30湯!」に燃えていた。

 第25湯目は憩いの温泉「憩いの湯」。ここは大きな温泉施設。

 そして大和温泉へ。到着は22時ちょうど。

「あー、残念」。

 大和温泉は閉まったばかりだった。

 大和温泉に入れれば、唐竹温泉、柏木温泉、花の湯温泉の3湯に入り、大鰐温泉で泊まればちょうど30湯になると計算していたのだが…。

 30湯が無理だとわかった瞬間、ガックリときた。体からはスーッと力が抜け、張り詰めていた神経は一瞬にして弛緩した。

 最後に国道7号沿いの道の駅「ひろさき」内の花の湯温泉「花の湯」に入った。これが第26湯目。大浴場の湯につかりながら、悔しさで唇をかみしめた。

 今晩の宿、大鰐温泉「不二やホテル」に到着したのは22時50分。第27湯目の「宿湯」に入った。湯から上がると、「1日27湯」を祝ってカンビールで乾杯した。だが、うれしさよりも、「あと少しで30湯だったのに…」という悔しい気持ちがこみ上げてくる。カンビールを飲み終わったところで、コンビニ弁当の遅い夕食にした。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 五所川原温泉「五所川原温泉ホテル」
朝食 五所川原温泉「五所川原温泉ホテル」 ご飯、味噌汁、納豆、生卵、海苔、塩ジャケ、レンコン、カズノコ、リンゴジュース
8時30分 五所川原温泉「五所川原温泉ホテル」を出発
2102湯目 柏温泉「柏温泉」(390円)
2103湯目 じょっぱり温泉「じょっぱり温泉」(320円)
2104湯目 広田温泉「広田温泉」(300円)
2105湯目 夢野温泉「夢野温泉」(300円)
2106湯目 婆娑羅温泉「婆娑羅温泉」(350円)
2107湯目 浪岡温泉「浪岡駅前温泉」(390円)
2108湯目 富士見温泉「富士見温泉」(300円)
2109湯目 高増温泉「不動乃湯」(350円)
つがるねぶた温泉(廃業湯)
2110湯目 金太郎温泉「金太郎温泉」(300円)
2111湯目 鶴田温泉「鶴田温泉」(390円)
昼食 鶴田温泉「鶴田温泉」 みそラーメン(500円)
2112湯目 板柳温泉「板柳温泉」(400円)
2113湯目 あすなろ温泉「あすなろ温泉」(300円)
2114湯目 ふるさと温泉「青柳館」(390円)
2115湯目 喜龍温泉「玉乃湯」(350円)
2116湯目 境関温泉「境関温泉」(300円)
2117湯目 平川温泉「平川温泉」(300円)
2118湯目 桃太郎温泉「桃太郎温泉」(300円)
2119湯目 つがる温泉「つがる温泉」(300円)
2120湯目 松崎温泉「松崎温泉」(350円)
2121湯目 館田温泉「館田温泉」(300円)
2122湯目 大坊温泉「大坊温泉」(300円)
2123湯目 南田温泉「南田温泉ホテルアップルランド」(300円)
2124湯目 平賀観光温泉「平賀観光温泉」(300円)
2125湯目 鷹ノ羽温泉「鷹ノ羽温泉」(300円)
2126湯目 憩いの温泉「憩いの湯」(300円)
大和温泉(時間外)
2127湯目 花の湯温泉「花の湯」(350円)
22時50分 大鰐温泉「不二やホテル」(1泊朝食8025円)
2128湯目 大鰐温泉「不二やホテル」
夕食 コンビニ弁当
本日の走行距離数 184キロ
本日の温泉入浴数 27湯

五所川原温泉「五所川原温泉ホテル」の朝湯柏温泉「柏温泉」じょっぱり温泉「じょっぱり温泉」

五所川原温泉「五所川原温泉ホテル」の朝湯 柏温泉「柏温泉」 じょっぱり温泉「じょっぱり温泉」

夢野温泉「夢野温泉」「夢野温泉」の湯婆娑羅温泉「婆娑羅温泉」

夢野温泉「夢野温泉」 「夢野温泉」の湯 婆娑羅温泉「婆娑羅温泉」

高増温泉「不動乃湯」金太郎温泉「金太郎温泉」の湯鶴田温泉「鶴田温泉」の「みそラーメン」

高増温泉「不動乃湯」 金太郎温泉「金太郎温泉」の湯 鶴田温泉「鶴田温泉」の「みそラーメン」

板柳温泉「板柳温泉」「板柳温泉」の湯ふるさと温泉「青柳館」の湯

板柳温泉「板柳温泉」 「板柳温泉」の湯 ふるさと温泉「青柳館」の湯

つがる温泉「つがる温泉」館田温泉「館田温泉」花の湯温泉「花の湯」

つがる温泉「つがる温泉」 館田温泉「館田温泉」 花の湯温泉「花の湯」

夕食はコンビニ弁当

夕食はコンビニ弁当    

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