カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

温泉めぐり日本一周[247日目]

投稿日:2019年12月11日

心熱き札幌のライダーたちよ!

北海道編 23日目(2007年9月12日)

 栗山温泉「ホテルパラダイスヒル」の朝湯に入る。大浴場と露天風呂。ともに濁り湯。大浴場の湯は無味無臭だが、露天風呂の湯は有味有臭。油っぽい味がし、油っぽい臭いがする。湯から上がると朝食。ご飯、味噌汁、塩ジャケ(甘塩)、タラコ、玉子焼き、煮物(イカとダイコン)、ナス、野菜の塩もみ、海苔、漬物の朝食を食べ、8時45分に出発だ。

 第1湯目はながぬま温泉「ふれあいセンター」の湯。大浴場と露天風呂。半透明の黄緑色の湯で、塩分が濃い。1500mの大深度温泉だ。

 第2湯目は馬追温泉「馬追温泉旅館」の湯。ここはこじんまりとした温泉宿の湯で内風呂のみ。無色透明無味無臭の自然湧出の湯だ。源泉は16度。

 第3湯目は油仁温泉「ユンニの湯」。大浴場と露天風呂。ともにかなり色の濃い黒湯でほぼ無味無臭。

 これらの3湯をめぐり、岩見沢に戻った。

 岩見沢からは国道12号→道道81号で第4湯目のしんしのつ温泉へ。その途中では石狩川を渡る。まさに「北海道の母なる流れ」。悠々と流れる石狩川は大河の風格十分だ。その両側には広々とした石狩平野が開けている。そんな石狩川の河畔にある「たっぷの湯」に入った。大浴場と露天風呂はともに塩分を含んだ濁り湯。つづいて石狩川温泉に行ったが廃業湯。

 江別温泉は江別駅前の「富士屋旅館」の湯には入れず、「松鶴湯温泉」は本日定休日。

 第5湯目はふとみ温泉「万葉の湯」の湯。入浴料は1000円を超えるが、入れない温泉がつづいたので、ヨシとした。大浴場と露天風呂はともに半透明の黄色ぽい湯。4Fの温泉なので、露天風呂からの眺めはいい。湯から上がるとここで昼食。「坦々麺」を食べた。

 ふとみ温泉から札幌へ。いよいよ道都に突入!

 第6湯目は里の森温泉の日帰り湯「森のゆ」。大浴場と露天風呂はともにモール系の黒湯でツルツル湯。「森のゆ」を出ると、「コタロさん」がぼくを待ち構えていた。仕事を放り投げ、愛車のホンダXR650Rを走らせてきてくれた。これからまた、すぐ仕事に戻るという。

 第7湯目は川下公園温泉。川下公園内にある温泉施設「リラックスプラザ」の湯に入る。大浴場の内風呂のみ。塩分の濃い湯で、濁り湯。高温湯と低温湯の2つの湯船があるが、高温湯の方がより色が濃い。

 第8湯目は苗穂駅前温泉「蔵の湯」。大浴場と露天風呂。ライトアップされた洞窟風呂もある。湯から上がると、夕食の「ビビンバ丼」を食べた。

 つづいて「花ゆづき」の湯に入った。大浴場と露天風呂。露天風呂ではテレビでサッカーの日本対カタール戦をやっていた。1対0で日本が勝っている。前半戦が終わったところで、湯から上がった。ところがこの「花ゆづき」の湯は人工温泉であることがわかり、カウントしないことにする。

「花ゆづき」を出ると、「仕事人さん」がスズキDR−650、「小林さん」がカワサキのKSR80に乗って来てくれた。さらに「将吉さん」がアメリカンのドラッグスタークラシックを走らせて来てくれた。心熱き札幌のライダーたちよ!

 ぼくは札幌市内から定山渓温泉に向かうつもりにしていたが、みなさんは途中まで一緒に走ってくれるというのだ。

 我ら「札幌爆走族!」

 札幌の道を知りつくしている「仕事人さん」の先導で札幌の中心街を走り抜けていく。先頭を走る「仕事人さん」のビッグシングルのエンジン音がたまらない。後ろからは「将吉さん」のドラッグスタークラシックの重厚なエンジン音が聞こえてくる。

 国道230号に出ると、
「あとはもう一直線ですよ」
 ということで、そこでみなさんと別れた。

「札幌爆走族!」との胸キュンの別れ。みなさんとガッチリ握手をかわして別れた。

 さー、「宿探し」だ。

 時間は21時30分。小金湯温泉、定山渓温泉と片っ端から電話していくが、ことごとく断られた。この時間では当然のことだが…。それでも諦めないのがカソリ。

 十何軒目かの電話でついに宿をゲット。定山渓温泉の温泉旅館「ふる川」だ。「すぐに行きます。30分以内には必ず到着しますので。なにとぞよろしく」と電話口で平身低頭し、DRのアクセル全開で夜の国道230号をぶっ飛ばす。

 定山渓温泉「ふる川」に到着したのは21時50分。30分どころか15分で着いた。

 さっそく第9湯目の「宿湯」に入る。湯につかりながら、愛すべき「札幌爆走族!」の面々、一人一人の顔を思い浮かべるのだった。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 栗山温泉「ホテルパラダイスヒル」
朝食 栗山温泉「ホテルパラダイスヒル」 ご飯、味噌汁、塩ジャケ(甘塩)、タラコ、玉子焼き、煮物(イカとダイコン)、ナス、野菜の塩もみ、海苔、漬物
8時45分 栗山温泉「ホテルパラダイスヒル」を出発
2588湯目 ながぬま温泉「ふれあいセンター」(500円)
2589湯目 馬追温泉「馬追温泉旅館」(450円)
2590湯目 油仁温泉「ユンニの湯」(600円)
2591湯目 しんしのつ温泉「たっぷの湯」(600円)
石狩川温泉(廃業湯)
2592湯目 ふとみ温泉「万葉の湯」(1100円)
昼食 ふとみ温泉「万葉の湯」坦々麺(777円)
2593湯目 里の森温泉「森のゆ」(600円)
出会い コタロさん
2594湯目 川下公園温泉「リッラクスプラザ」(600円)
2595湯目 苗穂駅前温泉「蔵の湯」(390円)
夕食 苗穂駅前温泉「蔵の湯」ビビンバ丼(500円)
出会い 仕事人さん、小林さん、将吉さん
「花ゆづき」(600円・天然温泉ではないのでカウントせず)
21時50分 定山渓温泉「ふる川」(1泊朝食12000円)
2596湯目 定山渓温泉「ふる川」
本日の走行距離数 212キロ
本日の温泉入浴数 9湯

栗山温泉「ホテルパラダイスヒル」の朝湯に入る「ホテルパラダイスヒル」の朝食「ホテルパラダイスヒル」を出発

栗山温泉「ホテルパラダイスヒル」の朝湯に入る 「ホテルパラダイスヒル」の朝食 「ホテルパラダイスヒル」を出発

馬追温泉「馬追温泉旅館」「馬追温泉旅館」の湯石狩川を渡る

馬追温泉「馬追温泉旅館」 「馬追温泉旅館」の湯 石狩川を渡る

石狩川の流れしんしのつ温泉「たっぷの湯」「たっぷの湯」の露天風呂

石狩川の流れ しんしのつ温泉「たっぷの湯」 「たっぷの湯」の露天風呂

江別温泉「富士屋旅館」の湯には入れず…「松鶴湯温泉」は本日定休日…ふとみ温泉「万葉の湯」

江別温泉「富士屋旅館」の湯には入れず… 「松鶴湯温泉」は本日定休日… ふとみ温泉「万葉の湯」

「万葉の湯」の「坦々麺」札幌に入っていく!里の森温泉「森のゆ」

「万葉の湯」の「坦々麺」 札幌に入っていく! 里の森温泉「森のゆ」

「森のゆ」前のパークゴルフ場ホンダのXR650Rに乗って「コタロさん」が来てくれた苗穂駅前温泉「蔵の湯」の「ビビンバ丼」

「森のゆ」前のパークゴルフ場 ホンダのXR650Rに乗って「コタロさん」が来てくれた 苗穂駅前温泉「蔵の湯」の「ビビンバ丼」

スズキのDR−650に乗って「仕事人さん」が来てくれたカワサキのKSR80に乗って「小林さん」が来てくれた定山渓温泉に到着!

スズキのDR−650に乗って「仕事人さん」が来てくれた カワサキのKSR80に乗って「小林さん」が来てくれた 定山渓温泉に到着!

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