カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[30]

投稿日:2020年6月26日

中国一周編 20(2017年3月5日)

石見の一宮「物部神社」

下関の「東横イン」を出発

下関の「東横イン」を出発

吉母漁港

吉母漁港

本州最西端の毘沙ノ鼻

本州最西端の毘沙ノ鼻

島根県境近くの国道191号

島根県境近くの国道191号

島根県に入った。益田の日本海を見る

島根県に入った。益田の日本海を見る

道の駅「ゆうひパーク浜田」から見下ろす浜田港

道の駅「ゆうひパーク浜田」から見下ろす浜田港

温泉津港。ここはかつての石見銀山の積み出し港

温泉津港。ここはかつての石見銀山の積み出し港

石見銀山を歩く

石見銀山を歩く

 2017年3月5日、夜明け前に下関の「東横イン」を出発。下関駅前から日本海沿いの国道191号を行く。20キロほど行った「吉母入口」の交差点を左折し、本州最西端の毘沙ノ鼻へ。その途中では吉母漁港に寄った。

 毘沙ノ鼻に到着すると、駐車場にジクサー150を止め、岬の突端まで歩いていく。そこにはミニ灯台のモニュメント。岬の展望台からは蓋井島が正面に見える。蓋井島には吉母漁港よりも南の吉見港から、下関市営の渡船が出ている。まだ渡ったことのない島なので、いつかは渡りたいと思っている。

 毘沙ノ鼻から国道191号に戻ると、難解地名の特牛(こっとい)を通り、長門、萩を通り、山口・島根県境(長門・岩見国境)の仏峠を越えて島根県に入る。

 山口県は長門と周防の2国から成っているといったが、日本海側は全域が長門国になる。仏峠を越えて入った島根県は西部の石見国と東部の出雲国、それと島国の隠岐の3国から成っている。

 益田で山陰道の国道9号に合流すると、浜田、江津を通り、大田へ。大田までが石見国になる。

 浜田では道の駅「ゆうひパーク浜田」から浜田港を見下ろし、江津では中国地方最大の川、江の川の河口を渡った。山陰屈指の名湯の温泉津温泉では温泉街を走り抜け、石見銀山の銀の積み出し港だった温泉津港を見た。世界遺産にもなっている岩見銀山では、古い街並みを歩いた。

 大田に到着すると、国道9号から国道375号に入り、4キロほど行ったところにある石見国一宮の物部神社へ。春日造りの本殿。祭神は古代豪族の物部氏の祖神、宇摩志麻遅(うましまじ)命だ。宇摩志麻遅命は神武東征の際、神武天皇をおおいに助け、その功から神剣の「フツノ霊(みたま)」を賜った。宇摩志麻遅命は石見のこの地に入ると、都留夫、忍原、於爾、曾保里の土着の豪族を平定した。この地の八百山が大和の天香具山に似ているので、この山の麓に社殿を建てたという。

 石見の二宮は江津の多鶴神社、三宮は浜田の大祭天岩門彦神社になる。

 岩見の国府は浜田だ。浜田には上府(かみのこう)、下府(しものこう)の地名が残っている。JR山陰本線に下府(しもこう)駅があるが、国府跡はその近く。伊甘神社が岩見の総社で、近くには国分寺跡もある。

 島根県は石見と出雲、隠岐の3国から成っているといったが、3つの国はまったく性格が違う。石見は石見で、出雲は出雲で、隠岐は隠岐で見る方が、はるかに面白く旅することができるというものだ。

国道9号を行く日本海を見ながら走る石見国一宮の物部神社に到着

国道9号を行く 日本海を見ながら走る 石見国一宮の物部神社に到着

物部神社の参道物部神社の拝殿物部神社の本殿

物部神社の参道 物部神社の拝殿 物部神社の本殿

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