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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[31]

投稿日:2020年6月27日

中国一周編 21(2017年3月5日)

出雲の一宮「出雲大社」

出雲市の日本海

出雲市の日本海

出雲の一宮の出雲大社へ。正面の山並みの山裾にある

出雲の一宮の出雲大社へ。正面の山並みの山裾にある

旧JR大社線の終着駅、大社駅

旧JR大社線の終着駅、大社駅

堀川を渡って出雲大社の門前へ

堀川を渡って出雲大社の門前へ

 大田から国道9号で出雲市へ。大田市と出雲市の市境が石見と出雲の国境。国境を越えて出雲に入った。

 国道431号経由で出雲の一宮の出雲大社へ。旧JR大社線の終着駅、大社駅に寄っていく。さすが出雲大社の駅だけのことはあって、駅舎は見事な造りの建物だ。大社線は1990年に廃線になった。

 出雲大社に到着。石見の一宮の物部神社はほとんど人影もなく静かだったが、出雲の一宮の出雲大社になると、大勢の参拝者で境内はにぎわっていた。この違いが面白い。「縁結び」の神で知られる出雲大社には、全国から参拝者がやってくる。

 出雲大社の祭神は「だいこくさま」で知られる大国主(おおくにぬし)神。日本神話の「因幡の白兎」で兎を助ける慈悲深い神だ。大国主神は大己貴(おおなむち)神、八千矛(やちほこ)神などとも呼ばれる。

 高さ24メートルの豪壮な造りの本殿は、大社造りの代表として国宝になっている。空を突く千木が目に残る。境内で特に目を引く建物は、左右に長く延びる二社殿の十九社だ。この建物は「神無月」に諸国の神々が出雲に集まるときの御旅所になる。出雲ではこの月を「神在月」と呼んでいる。

 出雲大社の参拝を終えると日御碕まで走る。岬の突端には、高さ43メートルの日本一のノッポ灯台が立っている。息を切らして登りつめた灯台の上からの眺めはすばらしい。足下の日御碕突端の岩場を見下ろし、島根半島北側の海岸線を一望する。

 日御碕は出雲神話の「国引き伝説」によると、出雲・石見国境の三瓶山に綱をかけ、朝鮮半島から引っ張ってきたことになっている。その綱の跡が弓なりに延びる「園の長浜」なのだという。同じく島根半島はロシアの沿海州から引っ張ってきたというのだ。地図を見ると「う〜ん、なるほど!」と思わせるような地形をしている。

出雲大社の大鳥居出雲大社の駐車場では「本州一周」のバイクを見る出雲大社の境内案内図

出雲大社の大鳥居 出雲大社の駐車場では「本州一周」のバイクを見る 出雲大社の境内案内図

出雲大社の拝殿出雲大社の本殿出雲大社の本殿は国宝

出雲大社の拝殿 出雲大社の本殿 出雲大社の本殿は国宝

日御碕の灯台日御碕の灯台から見下ろす岬突端の岩場日御碕の灯台から見る島根半島

日御碕の灯台 日御碕の灯台から見下ろす岬突端の岩場 日御碕の灯台から見る島根半島

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