ジクサー150分割日本一周[31]
投稿日:2020年6月27日
出雲の一宮「出雲大社」
大田から国道9号で出雲市へ。大田市と出雲市の市境が石見と出雲の国境。国境を越えて出雲に入った。
国道431号経由で出雲の一宮の出雲大社へ。旧JR大社線の終着駅、大社駅に寄っていく。さすが出雲大社の駅だけのことはあって、駅舎は見事な造りの建物だ。大社線は1990年に廃線になった。
出雲大社に到着。石見の一宮の物部神社はほとんど人影もなく静かだったが、出雲の一宮の出雲大社になると、大勢の参拝者で境内はにぎわっていた。この違いが面白い。「縁結び」の神で知られる出雲大社には、全国から参拝者がやってくる。
出雲大社の祭神は「だいこくさま」で知られる大国主(おおくにぬし)神。日本神話の「因幡の白兎」で兎を助ける慈悲深い神だ。大国主神は大己貴(おおなむち)神、八千矛(やちほこ)神などとも呼ばれる。
高さ24メートルの豪壮な造りの本殿は、大社造りの代表として国宝になっている。空を突く千木が目に残る。境内で特に目を引く建物は、左右に長く延びる二社殿の十九社だ。この建物は「神無月」に諸国の神々が出雲に集まるときの御旅所になる。出雲ではこの月を「神在月」と呼んでいる。
出雲大社の参拝を終えると日御碕まで走る。岬の突端には、高さ43メートルの日本一のノッポ灯台が立っている。息を切らして登りつめた灯台の上からの眺めはすばらしい。足下の日御碕突端の岩場を見下ろし、島根半島北側の海岸線を一望する。
日御碕は出雲神話の「国引き伝説」によると、出雲・石見国境の三瓶山に綱をかけ、朝鮮半島から引っ張ってきたことになっている。その綱の跡が弓なりに延びる「園の長浜」なのだという。同じく島根半島はロシアの沿海州から引っ張ってきたというのだ。地図を見ると「う〜ん、なるほど!」と思わせるような地形をしている。
出雲大社の大鳥居 | 出雲大社の駐車場では「本州一周」のバイクを見る | 出雲大社の境内案内図 |
出雲大社の拝殿 | 出雲大社の本殿 | 出雲大社の本殿は国宝 |
日御碕の灯台 | 日御碕の灯台から見下ろす岬突端の岩場 | 日御碕の灯台から見る島根半島 |