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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[43]

投稿日:2020年7月15日

中国一周編 33(2017年3月6日)

隠岐国の総社「玉若酢命神社」

西郷港を出発

西郷港を出発

西郷港出口の案内。ここから右へ、国道485号を行く

西郷港出口の案内。ここから右へ、国道485号を行く

国道485号と東海岸を行く県道47号の交差点

国道485号と東海岸を行く県道47号の交差点

 隠岐・島後の西郷港から「島後一周」に出発。円形をした島後は、島全体が隠岐の島町になっている。2004年に西郷町と布施村、五箇村、都万村が合併して隠岐の島町になった。日本領の竹島も隠岐の島町になる。

 西郷港から国道485号を行く。

 国道485号は島後の布施が起点だ。島後を縦断し、西郷港から国道フェリーで島前・西ノ島の別府港へ。別府港から浦郷港までは陸路で、浦郷港から島根半島の七類港までは国道フェリーが結ぶ。七類港からは陸路で松江が終点になる。

 西郷の国道485号沿いにある玉若酢命神社を参拝。玉若酢命神社は隠岐国の総社。祭神は玉若酢命で航海の神だ。

 鳥居をくぐり、随神門をくぐり抜けたところに、玉若酢命神社のシンボルの八百杉がある。根本の周囲は約20メートル、高さは約30メートル。国指定の天然記念物に指定されている。

 八百杉にまつわる伝説がおもしろい。

 玉若酢命神社の案内板には八百杉について、次のように書かれている。

 昔、数百年生きながらえたと伝えられる八百比丘尼が若狭より隠岐に渡り、当社に参拝した記念に植えた杉なので、「八百杉」という。また、この杉の根元には大蛇が生息していたが、この大蛇は寝たままついに根に包まれてしまい、今でも周囲が静かなときには大蛇のいびきが聞こえてくるという。

 玉若酢命神社拝殿の出雲様式の太い注連縄は印象的。本殿は大社造と神明造を合わせた隠岐造だ。

 玉若酢命神社の北東側の丘陵には、大小合わせて15基もの古墳群がある。古墳の形は14基が円墳で、丘陵頂部の1基は全長32メートルの前方後円墳。隠岐にはこれだけの古墳群はほかにはない。玉若酢命神社前には城山(123m)があるが、この地が隠岐の国府跡だった可能性は高い。近くには隠岐国分寺もある。

隠岐の総社の玉若酢命神社。国道485号沿いにある玉若酢命神社の随神門玉若酢命神社のシンボルの八百杉

隠岐の総社の玉若酢命神社。国道485号沿いにある 玉若酢命神社の随神門 玉若酢命神社のシンボルの八百杉

玉若酢命神社の拝殿玉若酢命神社を参拝玉若酢命神社の本殿

玉若酢命神社の拝殿 玉若酢命神社を参拝 玉若酢命神社の本殿

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