ジクサー150分割日本一周[56]
投稿日:2020年7月30日
筑後の一宮「高良大社」
筑前の一宮、住吉神社の参拝を終え、博多を出発。国道3号で久留米に向かう。国道沿いの店で「博多ラーメン」を食べたが、何と1杯290円。安い。本格派のとんこつスープがじつにうまい。細麺もうまい。さすが博多ラーメン!
国道3号で菅原道真を祀る大宰府天満宮のすぐ近くを通っていく。筑前の国府は大宰府に置かれた。ここには政庁跡や国分寺跡が残されている。
築紫野市を過ぎたところで、福岡・佐賀県境(筑前・肥前国境)を越える。
佐賀県の基山町に入り、鳥栖市の東側をかすめ、佐賀・福岡県境(肥前・筑後国境)を越えて久留米市に入る。このあたりの筑前・筑後・肥後の国境線はわかりにくい。
九州最大の大河、筑後川を渡って久留米の町に入っていく。
久留米では筑後の一宮、高良(こうら)大社を参拝。高良山(312m)を登ったところにある。そこからは久留米の町を一望。筑後川の蛇行した流れも一望する。
高良大社の祭神は高良玉垂(こうらたまだれ)命。高良大社は九州北部の総鎮守だ。
高良山は筑前、筑後、肥後にまたがる築紫平野の中央に位置する山。古くから九州の要として重要視されてきた。耳納山地の西端で、神山として古代信仰の祭祀を今に伝えてきている。かつては神仏混淆の山で、山内には26ヵ寺、360坊があり、1000名を超える僧徒がいた。それが明治の廃仏毀釈で神のみが残った。
「高良山を支配する者は、筑後を支配する」といわれてきた。
高良山には「神篭石」がある。1500メートル以上もの長さでつづく列石。「神篭石」には諸説があるようだが、朝鮮半島に睨みをきかす山城だったのではないかという説が強い。筑後の国府はこの高良山の山下に置かれた。国府跡や国分寺跡が残っている。高良大社は筑後の総社をも兼ねていたようだ。久留米は昔も今も筑後の中心だ。
高良大社の参拝を終えると、高良山茶屋の「望郷亭」で「だんご汁」を食べた。だんご汁といえば熊本だが、まあいいか。だんご汁を食べ終わると、絶景ルートの耳納山スカイラインで、耳納山(367m)まで行った。