カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[60]

投稿日:2020年8月4日

九州一周編 8(2017年4月21日)

唐津探訪

壱岐へのフェリーが出る唐津東港

壱岐へのフェリーが出る唐津東港

 唐津に到着すると、陸繋島の大島東側の唐津東港に行く。ここから壱岐に渡るのだ。

 唐津港はその名の通り、古来より朝鮮半島との往来が盛んだった。唐津は韓津(からつ)に由来する。大島を境にして、東港と西港に分かれるが、西港は古くからの港だ。

 壱岐の印通寺港行のフェリー「あずさ」は東港から出るが、最終便は20時45分。2時間以上あるので、さっそく「唐津探訪」を開始する。

 唐津は城下町。まずは町のシンボルの唐津城に行く。唐津城は舞鶴城ともいわれ、舞鶴公園になっている。ジクサー150を止めると、舞鶴公園を歩いた。

 舞鶴公園に立つ唐津城の案内板には次のように書かれている。

 唐津城は慶長13年(1608年)に完成した平山城です。城を築いた寺沢広高は豊臣秀吉の家臣で、築城には名護屋城の解体資材を用いたといわれています。
 城は本丸・二ノ丸・三ノ丸・外曲輪に分かれ、本丸には天守台、二ノ丸には藩主の住居と藩庁があり、三ノ丸にはほとんどの藩士が住み、外曲輪には町人が居住し、町奉行がおかれていました。
 唐津城には寺沢氏以降は代々譜代大名の大久保、松平、土井、水野、小笠原の諸氏が入城しました。寺沢氏の12万3000石で始まり、廃藩前は6万石でした。(後略)

 今の唐津城の天守閣は昭和41年に完成したもので、5層の天守閣は全館が博物館になっている。最上階は展望所で、そこからは唐津の町並みと唐津湾、虹の松原を見渡せる。

唐津東港から唐津城を見る舞鶴公園の案内図唐津城の石段

唐津東港から唐津城を見る 舞鶴公園の案内図 唐津城の石段

唐津城の石垣唐津城の天守閣唐津城からの眺め

唐津城の石垣 唐津城の天守閣 唐津城からの眺め

 次に、三保の松原(静岡)、気比の松原(兵庫)と並び、「日本三大松原」の一つに数えられている虹の松原へ。「日本三大松原」には舞子浜の松原(兵庫)が入ることもある。残念なのは高田松原(岩手)だ。「日本三大松原」に次ぐ高田松原は東日本大震災(2011年)の大津波で消滅した。

 虹の松原は4キロ以上つづく。幅は500メートルほど。その数は100万本。唐津城主の寺沢広高が植え始めたという。虹の松原が尽きたところでジクサー150を止め、唐津湾を眺めるのだった。

唐津の虹の松原唐津湾を見る唐津湾に浮かぶ高島が見える

唐津の虹の松原 唐津湾を見る 唐津湾に浮かぶ高島が見える

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