カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[64]

投稿日:2020年8月10日

九州一周編 12(2017年4月22日)

壱岐の二宮「聖母宮」

壱岐の一宮の天手長男神社を出発

壱岐の一宮の天手長男神社を出発

国道382号を行く

国道382号を行く

旧勝本町に入る

旧勝本町に入る

勝本の町を見下ろす

勝本の町を見下ろす

勝本の町に入っていく

勝本の町に入っていく

勝本漁港

勝本漁港

 壱岐の一宮、天手長男神社の参拝を終えると、郷ノ浦から国道382号を北上。この「島国道」の国道382号は唐津と壱岐、対馬を結んでいる。起点は対馬北端の比田勝。対馬を縦断し、厳原から壱岐北端の勝本へ。勝本からは郷ノ浦を通り、印通寺港から国道フェリーで佐賀県の呼子に渡る。国道204号と合流し、唐津の国道202号との交差点が終点になる。「島国道」はこのように島のみならず、本土側にも、同じルートナンバーの短い区間がある。

 壱岐から本土へのフェリーは以前は「印通寺港〜呼子港」。それが今は「印通寺港〜唐津東港」になっている。壱岐から対馬の厳原港へのフェリーは、郷ノ浦港と芦辺港から出ている。

 国道382号で旧勝本町に入ると、住吉神社のある住吉を通り、勝本の町に入っていく。「ケンサキイカ」で知られる勝本漁港でジクサー150を止めたが、ここが壱岐島内の国道382号の終点になる。

 勝本では海沿いの道を走り、聖母宮を参拝。その名前からキリスト教と関係があるのかなと勝手に想像したが、まったく関係なかった。

 聖母宮の読みは「しょうもぐう」で、壱岐の二宮になっている。

 祭神は息長足姫(いきながたらしひめ)尊と足仲彦(たらしなかつひこ)尊、それと上筒男尊、仲筒男尊、底筒男尊の住吉三神。息長足姫尊は神功皇后、足仲彦尊は仲哀天皇のことだ。

 神功皇后は「三韓征伐」の際、この地で風待をした。その時に行宮を建てたのが聖母宮の起源になっている。神功皇后は風待のおかげで順風の追い風を受けたので、この地を風本と名づけた。「三韓征伐」で大勝利を収めた神功皇后はこの地に凱旋すると、今度は風本を勝本に改めたという。ここには神功皇后が乗馬した際の足跡が残されているという「馬蹄石」がある。

 時代が下り、元寇の「文永の役」(1274年)では、元軍はこの地に上陸した。豊臣秀吉の朝鮮出兵(1592年〜1597年)の際には、加藤清正は聖母宮に正門を奉納した。日本と朝鮮半島の間で重要な役割を果たしてきた壱岐の勝本だ。

勝本の名産は「ケンサキイカ」勝本の聖母宮聖母宮を参拝

勝本の名産は「ケンサキイカ」 勝本の聖母宮 聖母宮を参拝

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