ジクサー150分割日本一周[65]
投稿日:2020年8月11日
曽良の墓を見る
聖母宮の参拝を終えると、勝本漁港に戻った。そこで壱岐全島の案内図を見た。現地で見るこの旅の案内図はいいものだ。
勝本漁港を出発。まずは城山(勝本)の曽良の墓を見にいく。「奥の細道」で芭蕉に同行した曽良は、信州の諏訪で生まれた。その最期が壱岐というのは、いかにも旅人らしい生涯ではないか。
ということで、芭蕉と曽良の像を見てもらおう。これは白河の「白河関の森公園」の芭蕉と曽良の像だが、二人の像はこのほかにも福島駅の東口や石巻の日和山公園、最上川の本合海などにある。
つづいて湯本温泉へ。ここは日本でも屈指の「島温泉」。数軒の温泉宿がある。豊富な湯量と泉質を誇っている。17ヵ所もの源泉があり、湯温は69度で高温湯だ。
勝本に戻ると、再度、勝本漁港を出発。県道23号で芦辺へ。旧芦辺町に入り、芦辺漁港でジクサー150を止めた。
壱岐は2度の元寇で壊滅的な被害を受けたが、2度目の元寇の「弘安の役」(1281年)では芦辺港の周辺が最大の激戦地になった。弱冠19歳の壱岐守護代の少弐資時(しょうにすけとき)は、この戦いで戦死した。芦辺港には「元寇記念碑」が建っている。
芦辺漁港から芦辺港のフェリーターミナルへ。ここで缶コーヒーを飲みながら、フェリーの時刻表を見た。対馬の厳原港行きのフェリーは真夜中の2時55分発で、厳原港到着は5時20分。
「悪くはないな」
と一瞬、気持ちが動いたが、予定通り、郷ノ浦港からのフェリーに乗ることにした。