ジクサー150分割日本一周[72]
投稿日:2020年8月24日
ヤマネコに注意!
対馬北部の中心地、比田勝からは県道39号を南下する。対馬の東海岸を南下するルートだが、山がちの風景で、山また山といっていい。平地はほとんどない。海はあまり見えない。
目についたのは「ヤマネコに注意」の標識。対馬にだけ生息するツシマヤマネコのことだ。野生のツシマヤマネコは国の天然記念物に指定されている。
舟志、一重、佐賀と東海岸の漁港を通り、国道382号に合流。このルートは「島めぐり日本一周」(2001年〜2002年)の時にも走ったが、一重と佐賀の間では茶屋隅峠を越えた。神山(345m)近くの峠で、狭路の曲がりくねった峠道にはずいぶんと手こずった。それが今では峠のトンネルを一気に走り抜けていく。
国道382号で厳原へ。万関瀬戸を渡り、真珠の湯温泉に入る。「対馬グランドホテル」に隣り合って日帰り湯の「真珠の湯」がある。対馬にはほとんど温泉がないので、ここは貴重な存在だ。
「真珠の湯」から上がると、夜の厳原の町に入っていく。
厳原は対馬の国府が置かれたところで、江戸時代は宋氏10万石の城下町。今でも残る武家屋敷や藩校「日新館」の門などが、「城下町厳原」を強く印象づける。
厳原港近くの「すしや」で握りずしを食べた。ここは回転ずしの店だが、セットの「松」(1200円)はよかった。店内はほぼ満員で、大半が韓国人旅行者。韓国人も握りずしは好きだという。店内には騒々しいほどに、韓国語が飛びかっていた。
今晩の宿はオープンしたばかりの「東横イン」。宿泊客の大半は韓国人旅行者。フロントの女性は流暢な韓国語を話し、館内には韓国語が飛びかっていた。
「東横イン」にチェックインすると、夜の町に出る。
食堂というよりも居酒屋の「めしや」に入る。ここでは対馬の地酒「やまねこ」を飲み、焼魚と焼きうどんを食べた。店を出ると、ほろ酔い気分で厳原の町を歩き、「東横イン」に戻るのだった。