カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[110]

投稿日:2020年10月18日

九州一周編 58(2017年4月28日)

由布院と湯布院

水分峠に戻ってきた。以前ここには峠の茶屋風ドライブインがあった

水分峠に戻ってきた。以前ここには峠の茶屋風ドライブインがあった

「やまなみハイウェイ」の飯田高原

「やまなみハイウェイ」の飯田高原

飯田高原からは一直線の道

飯田高原からは一直線の道

「やまなみハイウェイ」で牧の戸峠へ

「やまなみハイウェイ」で牧の戸峠へ

「やまなみハイウェイ」を行く。前方に久住山を見る

「やまなみハイウェイ」を行く。前方に久住山を見る

「やまなみハイウェイ」の長者原

「やまなみハイウェイ」の長者原

久住山が大きく見えてくる

久住山が大きく見えてくる

 久留米から国道210号で大分県に戻ると、日田ICで大分道に入り、高速道で湯布院ICへ。このあたりがジクサー150のいいところ。125ccでは高速道路は走れないが、150ccならば走行可。ジクサー150での高速走行にはまったく問題はない。

 湯布院ICで高速を降りたが、この由布院温泉のある由布院はほんとうにまぎらわしい。「由布院」と「湯布院」が入り混じり、湯布院温泉と書かれることも多い。高速道は湯布院ICだが、鉄道は由布院駅。『ツーリングマップル九州』の19ページは「湯布院」になっている。我らライター泣かせの湯布院と由布院だ。

 1955年に由布院温泉のある由布院町と湯平温泉のある湯平村が合併し、湯布院町になったのがその原因。それ以降、由布院と湯布院がゴチャマゼになった。その湯布院町と庄内町、挟間町が合併し、今では由布市になっている。しかし「由布」は豊後富士の由布岳で知られている程度。「由布ってどこ?」となってしまう。

 大分道の湯布院ICから戻るような恰好で、国道210号の水分峠へ。

 水分峠に到達すると、今度はここから九州一の絶景ロード、やまなみハイウェイに入っていく。天気は快晴。ワインディング区間を走り抜けると飯田高原に降りる。そこからはストレート区間を一気に走り抜け、標高1320メートルの牧の戸峠に到達。ここがやまなみハイウェイの最高地点。牧の戸峠は久住山(1786m)の登山口になっている。

 牧の戸峠からヘアピンカーブの連続する峠道を下っていくと、前方に阿蘇山が見えてくる。感動の瞬間だ。

 大分県から熊本県に入り、瀬の本高原から阿蘇の外輪山へ。ゆるやかなアップダウンが連続し、どこが峠なのかわからないうちに北阿蘇の外輪山を越えている。

 阿蘇山の外輪山だが、これは「阿蘇編」の時にも言ったことだが北阿蘇はなだらかで二重峠を除けば峠名のついた峠は1峠もない。それに対して南阿蘇の外輪山には高森峠から俵山峠までの間にいくつもの峠名のついた峠がある。北阿蘇と南阿蘇の対比はじつにおもしろい。このあたりの違いを見ていけるのが、バイク・ツーリングの大きな魅力といっていい。

 ミルクロードと合流し、ここからは「阿蘇編」で走ったルートを再度、走ることになる。城山展望台で阿蘇の大カルデラを見下ろし、カルデラ内に降りていく。肥後の一宮、阿蘇神社に着くと、まずは神社前の名水「神の泉」を飲み、本殿前で参拝。阿蘇神社の門前を歩いた。九州横断の国道57号に出ると、JR豊肥本線の宮地駅前でジクサー150を止め、前回と同じように駅舎内のカフェでコーヒーを飲んだ。

「やまなみハイウェイ」の最高点、牧の戸峠に到達牧の戸峠から阿蘇へ牧の戸峠を下ると阿蘇が見えてくる

「やまなみハイウェイ」の最高点、牧の戸峠に到達 牧の戸峠から阿蘇へ 牧の戸峠を下ると阿蘇が見えてくる

阿蘇外輪山の城山展望所城山展望所からの眺め阿蘇神社前の「神の泉」

阿蘇外輪山の城山展望所 城山展望所からの眺め 阿蘇神社前の「神の泉」

阿蘇神社を参拝する阿蘇神社の門前を歩くJR豊肥本線の宮地駅

阿蘇神社を参拝する 阿蘇神社の門前を歩く JR豊肥本線の宮地駅

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