ジクサー150分割日本一周[121]
投稿日:2020年11月12日
ダンプカーの数が減った
国道6号で宮城県の山元町に入ると、坂元でジクサー150を止める。国道脇の展望ポイントから新しい造成地を見下ろした。盛り土した造成地の中央には公園ができ、そのまわりには新築の家々が立ち並んでいる。国道6号の反対側には高架の坂元駅が完成した。JR常磐線は福島県の駒ヶ嶺駅から宮城県の浜吉田駅までの間は、山側に線路を移して新線になった。その大半は高架だ。
国道6号を右折し、JR常磐線の高架をくぐり抜けて旧坂元駅へ。すでにホームは撤去され、駅跡は跡形もなく消え去っていたが、大津波にも耐えた駅前の山元町の案内板はそのまま残っていた。
ここからは東日本大震災の被災地最前線の県道38号を行く。まずは福島県境へ。県道沿いには、中浜地区の震災慰霊塔の「千年塔」が左手に建っている。その隣の旧中浜小学校の校舎はまだそのまま残っている(旧中浜小学校は震災遺構として残された)。県道38号沿いに今は人家はなく、生活の匂いもしない。すでに海岸堤防は完成し、通り過ぎるダンプカーの数は減った。
宮城県側の県道38号は福島県境で通行止(現在は新道となって全線が開通している)。ここで折り返し、山元町から亘理町に入る。亘理名産のイチゴを栽培するビニールハウスがあちこちに見える。
県道38号と県道10号の分岐点を右折。常磐道をくぐり抜けたところで分岐を右へ、阿武隈川河口の荒浜に行く。ここは東日本大震災の大津波で大きな被害を受けたところ。わたり温泉「鳥の海」は再開している。荒浜漁港前には「鳥の海ふれあい市場」ができている。荒浜を取り巻く巨大防潮堤はほぼ完成し、防災公園の建設工事の最中だった。その中央には慰霊の丘が見える。新しい道路の付け替え工事も進んでいる(現在これらの一連の工事はすべて終了している)。