カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[121]

投稿日:2020年11月12日

東北一周編 7(2017年7月20日)

ダンプカーの数が減った

山元町坂元の復興現場

山元町坂元の復興現場

JR常磐線の坂元駅

JR常磐線の坂元駅

JR常磐線の坂元駅から旧坂元駅へ

JR常磐線の坂元駅から旧坂元駅へ

 国道6号で宮城県の山元町に入ると、坂元でジクサー150を止める。国道脇の展望ポイントから新しい造成地を見下ろした。盛り土した造成地の中央には公園ができ、そのまわりには新築の家々が立ち並んでいる。国道6号の反対側には高架の坂元駅が完成した。JR常磐線は福島県の駒ヶ嶺駅から宮城県の浜吉田駅までの間は、山側に線路を移して新線になった。その大半は高架だ。

 国道6号を右折し、JR常磐線の高架をくぐり抜けて旧坂元駅へ。すでにホームは撤去され、駅跡は跡形もなく消え去っていたが、大津波にも耐えた駅前の山元町の案内板はそのまま残っていた。

 ここからは東日本大震災の被災地最前線の県道38号を行く。まずは福島県境へ。県道沿いには、中浜地区の震災慰霊塔の「千年塔」が左手に建っている。その隣の旧中浜小学校の校舎はまだそのまま残っている(旧中浜小学校は震災遺構として残された)。県道38号沿いに今は人家はなく、生活の匂いもしない。すでに海岸堤防は完成し、通り過ぎるダンプカーの数は減った。

 宮城県側の県道38号は福島県境で通行止(現在は新道となって全線が開通している)。ここで折り返し、山元町から亘理町に入る。亘理名産のイチゴを栽培するビニールハウスがあちこちに見える。

旧坂元駅のホーム跡旧坂元駅前に残る山元町の案内板旧坂元駅前から見る阿武隈山地の山並み

旧坂元駅のホーム跡 旧坂元駅前に残る山元町の案内板 旧坂元駅前から見る阿武隈山地の山並み

中浜地区の震災慰霊塔の「千年塔」大津波にも残った旧中浜小学校の校舎宮城県側の県道38号は福島県境で通行止

中浜地区の震災慰霊塔の「千年塔」 大津波にも残った旧中浜小学校の校舎 宮城県側の県道38号は福島県境で通行止

荒浜の建て替えられた荒浜中学校

荒浜の建て替えられた荒浜中学校

荒浜の「わたり温泉鳥の海」

荒浜の「わたり温泉鳥の海」

 県道38号と県道10号の分岐点を右折。常磐道をくぐり抜けたところで分岐を右へ、阿武隈川河口の荒浜に行く。ここは東日本大震災の大津波で大きな被害を受けたところ。わたり温泉「鳥の海」は再開している。荒浜漁港前には「鳥の海ふれあい市場」ができている。荒浜を取り巻く巨大防潮堤はほぼ完成し、防災公園の建設工事の最中だった。その中央には慰霊の丘が見える。新しい道路の付け替え工事も進んでいる(現在これらの一連の工事はすべて終了している)。

荒浜の「鳥の海ふれあい市場」荒浜の「鳥の海ふれあい市場」を歩く阿武隈川の河口。荒浜は右岸になる

荒浜の「鳥の海ふれあい市場」 荒浜の「鳥の海ふれあい市場」を歩く 阿武隈川の河口。荒浜は右岸になる

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