ジクサー150分割日本一周[123]
投稿日:2020年11月14日
陸奥の国府をめぐる
仙台に到着すると、「国府めぐり」を開始する。東北は陸奥と出羽の奥羽2ヵ国から成っているが、そのうちの陸奥の国府をめぐるのだ。仙台市内には国分寺跡と国分尼寺跡があるが、まずは国分寺跡に行く。
国道4号の六丁目の交差点から県道137号で中心街に向かったところに国分寺跡がある。そこには中門と金堂をつなぐ「天平回廊」が復元されている。陸奥国分寺の復元模型図を見るとその規模の大きさに目を奪われる。南大門から中門をくぐると金堂、講堂と大伽藍がつづき、七重塔が聳えている。国分寺のまわりは築地と大溝で囲まれている。
国分寺跡に現行の陸奥国分寺薬師堂が建っている。国分寺跡を歩き、現行の国分寺を参拝した。
国分寺跡から来た道を戻ると、宮千代1丁目交差点の近くに国分尼寺跡がある。そこには現行の国分尼寺が建っている。国分寺は男僧用の国分僧寺と尼僧用の国分尼寺を合わせて国分寺になるが、国分僧寺の方を「国分寺」といい、国分尼寺はそのまま「国分尼寺」というケースが多い。
国分寺は天平13年(741年)、聖武天皇が国家鎮護のために日本の全国に建立を命じた大規模な国営の仏教寺院。今では一寺も残っていないが、国分寺跡には現行の国分寺のあるところは多い。仙台のように現行の国分寺と国分尼寺の両方があるところはほとんどない。