ジクサー150分割日本一周[126]
投稿日:2020年11月20日
陸奥国総社「陸奥総社宮」
陸奥国府の多賀城跡から、同じ多賀城市内の陸奥国総社の陸奥総社宮へ。多賀城跡の近くにある。「総社」というと、どういう神社なのか、ちょっとわかりにくが、『広辞苑』には次のように出ている。
そうじゃ【総社・惣社】
参拝の便宜のため、数社の祭神を一ヵ所に総合して勧請(かんじょう)した神社。一国の総社のほか、寺院・荘園などがある。鎮守または一宮が総社を兼ねることもある。
「国府めぐり」で大事なのは、このうちの一国の総社だ。国府、国分寺、総社が「国府めぐり」の3点セットになっている。
岡山県の総社市のように総社が市名になっているところもあるし、総社や惣社が地名となって残っているところは多い。総社神社や惣社神社のほかに、六所神社はまず間違いなく総社だ。ほぼ全国に総社、総社跡は残っているが、今となってはどこに総社があったのか、わからなくなっている国もある。
多賀城の陸奥国総社の陸奥総社宮は立派な造りの神社で、今でもしっかりと陸奥の総社としての機能を果たしている。
陸奥総社宮入口の案内には、次のように書かれている。
このように総社というのは便利な神社で、ここを参拝することによって、東北各地にある延喜式内社(式内社)100社を参拝したことになる。
総社宮入口の案内板には、それにつづいて、陸奥国の郡ごとの式内社が書かれている。
「延喜式神名帳陸奥國一百座」(大十五座 小八十五座)として、まずは白河郡(七座 大社一座 小社六座)の都都古和気神社(明神大社)、伊波止和気神社、白河神社、八溝嶺神社、飯豊比売神社、永倉神社、石都都古和気神社がのっている。
白河郡につづいて、刈田郡、名取郡、宮城郡、黒川郡、賀美郡、色麻郡、玉造郡、亘理郡、信夫郡、志田郡、磐城郡、標葉郡、牡鹿郡、桃生郡、行方郡、栗原郡、胆沢郡、新田郡、磐瀬郡、会津郡、田口郡、耶麻郡、斯波郡、気仙郡、安積郡、柴田郡、宇多郡、伊具郡、磐井郡、江刺郡の奥州各郡の式内社がのっている。
全部で100社。
ぼくはこれら東北の式内社、全社をまわろうと思っている。