カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[218]

投稿日:2021年6月13日

北海道一周編 36(2020年4月13日)

厚岸の国泰寺

釧路を出発

釧路を出発

国道44号で厚岸へ

国道44号で厚岸へ

厚岸の町を行く

厚岸の町を行く

 釧路を出発。国道44号で厚岸に向かう。

 ジクサー150で切る風は冷たい。4月も中旬になろうかというのに、道東は冬のような風の冷たさだ。

 厚岸に到着。厚岸の町に入って行く前に、厚岸望洋台PAでジクサー150を止める。高台にあるPAなので、ここは絶好の展望台。厚岸の町並みを一望し、厚岸湾から太平洋につづく大海原を見わたす。厚岸湾の出口に浮かぶ大黒島が見える。左手には厚岸の愛冠岬、右手にはその対岸の尻羽岬が見える。

 国道44号から厚岸の町に入っていく。

 JR根室本線の厚岸駅前を通り、海上橋の厚岸大橋を渡る。右は厚岸湾、左は厚岸湖になる。厚岸の町を走り抜けていくが、「牡蠣の町」厚岸らしく、牡蠣の直売所が目に入った。

 厚岸の町並みが途切れたところに、北海道遺産「蝦夷三官寺」のひとつ、国泰寺がある。これで有珠、様似につづいて厚岸と、「蝦夷三官寺」を3寺をめぐった。徳川幕府によって建立された官寺の国泰寺も、今は臨済宗南禅寺派の禅寺になっている。

 国泰寺の境内には、「アイヌ民族弔魂碑」が建っている。それには次のように記されている。

 厚岸は美しい自然と資源に恵まれ、あなた方の楽土であった。然るにその後進出した和人支配勢力の飽くなき我欲により財宝を奪われ、加えて過酷な労働のために一命を失うものさえ少なくなかった。我等はいま先人に代わって、過去の一切の非道を深くおわびするとともに、その霊を慰めんがために東蝦夷発祥のこの地に盂蘭盆の弔魂の碑を建てる。

厚岸の国泰寺にやってきた!厚岸の国泰寺は「蝦夷三官寺」のひとつ国泰寺の石仏

厚岸の国泰寺にやってきた! 厚岸の国泰寺は「蝦夷三官寺」のひとつ 国泰寺の石仏

国泰寺の三十三観音国泰寺の本堂を参拝国泰寺の境内に建つ「アイヌ民族弔魂碑」

国泰寺の三十三観音 国泰寺の本堂を参拝 国泰寺の境内に建つ「アイヌ民族弔魂碑」

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