ジクサー150分割日本一周[297]
投稿日:2022年5月15日
伊勢の国府めぐり
関ヶ原から国道365号を南下し、三重県に入った。
さー、ここからは「関西一周前編」の開始だ。
国道365号→国道306号→県道11号で鈴鹿市に入った。「鈴鹿サーキット」で知られている鈴鹿市は伊勢の国府所在地。歴史上、きわめて重要なところなのだ。
鈴鹿山脈の山麓にある伊勢一宮の椿大神社(つばきおおかみやしろ)を参拝し、東名阪道の鈴鹿ICに出ると、そこからは県道27号で鈴鹿の市街地に向かっていく。
その途中では、伊勢国府跡(広瀬町)の近くにある加佐登神社を参拝。加佐登神社の境内にある白鳥塚古墳は日本武尊(やまとたける)の墓だと言い伝えられている。死後、白鳥になって飛び立っていったというタケル伝説にちなんで白鳥塚と呼ばれている。
県道27号で国道1号に出ると、そのまま国道1号を横切り、国府町に入っていく。
伊勢国府は広瀬町のあと国府町に移った。ここでは伊勢総社の三宅神社を参拝。
つづいてもう1社、鈴鹿サーキットの南にある稲生(いのう)町の伊奈冨(いのう)神社を参拝する。ここも伊勢総社なのだ。
かつての鈴鹿の中心の白子へ。伊勢神宮参詣の参宮街道が通っている。参宮街道の白子宿には旧河藝郡役所跡があり、現在では小公園になっている。参宮街道沿いには歴史を感じさせる古い町並みが残っている。
白子漁港の岸壁でジクサー150を止めたが、ここは江戸時代、大黒屋光太夫が船出したところ。井上靖の名作『おろしや国酔夢譚』には、光太夫の数奇な生涯が描かれている。光太夫の乗った船が難破し、アリューシャン列島に漂着。カムチャッカ半島からロシア帝国を横断し、サンクトペテルブルグで女帝に会い、帰国の道を開いた。しかし10余年後、鎖国時代の日本に帰ると、光太夫を待ち受けていたのは終身幽閉という重罪だった。
白子を出発し、国道23号を北へ。もう1社の伊勢一宮、都波岐神社を参拝し、日永追分(四日市市)まで行く。ここは東海道と参宮街道の分岐点。日永追分からは国道1号を西へ。さきほどの県道27号との分岐の手前で国道1号を左折し、伊勢国分寺跡を歩く。ここを最後に「伊勢の国府めぐり」を終えたが、鈴鹿市は見所満載だ。
ジクサー150で東海道の亀山宿を走り抜け、亀山ICから名阪国道(国道25号)に入り、加太越をトンネルで抜けて伊勢から伊賀に入った。三重県はやっかいな県で伊勢、伊賀のほかに志摩、紀伊の4国から成っている。それ以上の県というのは5国から成る兵庫県があるだけだ。
もう1社の伊勢一宮の都波岐神社 | 都波岐神社を参拝 | 東海道と参宮街道の分岐点の日永追分 |
伊勢国分寺跡にある鈴鹿市考古博物館 | 伊勢国分寺の復元図 | 伊勢国分寺址の碑 |
伊勢国分寺跡を歩く | 東海道の亀山宿 | 亀山から見る鈴鹿山脈の山並み |