カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

ジクサー150分割日本一周[320]

投稿日:2022年8月6日

関西一周後編 3(2020年6月1日)

但馬の国府めぐり(その1)

県道48号の若杉峠

県道48号の若杉峠

 県道48号の若杉峠を越えて播磨から但馬に入った。若杉峠は播但国境の峠で、播磨側は宍粟市、但馬側は養父市になる。

 県道48号→県道6号を走り、但馬を横断する国道9号に出る。養父から西へ。湯村温泉を通り、兵庫・鳥取県境の蒲生峠まで行った。蒲生峠は但馬と因幡の国境で、関西と中国の境になっている。

 蒲生峠のトンネル入口で折り返し、養父まで戻ると。今度は東へ。兵庫・京都府県境の夜久野峠まで行った。但馬と丹波の国境で、但馬側は朝来市、丹波側は福知山市になる。

 夜久野峠で折り返すと、国道9号から国道427号に入り、旧道で遠阪峠まで行く。但馬と丹波の国境の峠で、但馬側は朝来市、丹波側は丹波市になる。丹波市は兵庫県。丹波国は兵庫県と京都府にまたがっている。

 こうしてジクサー150を走らせて但馬の国境をめぐることによって、どこからどこまでが但馬なのかがわかり、但馬国を実感できるのだった。自由自在に走りまわれる機動力抜群のバイクは、境を見てまわるのには最適な乗り物といっていい。

国道9号への道国道9号沿いの湯村温泉国道9号の蒲生峠

国道9号への道 国道9号沿いの湯村温泉 国道9号の蒲生峠

国道9号の夜久野峠国道427号の遠阪峠遠阪峠から丹波側を眺める

国道9号の夜久野峠 国道427号の遠阪峠 遠阪峠から丹波側を眺める

 遠阪峠で折り返し、国道427号から国道423号に入ったところに但馬一宮の粟鹿(あわが)神社がある。森に囲まれた清々しさの漂う神社。ここで目を引くのは勅使門。勅使(ちょくし)が神社を参拝するときに通る門が残っているのだ。重厚な造りの門で、案内板には次のように書かれている。

 柱上の組物、中備えの三斗詰組、海老紅梁、木鼻等は唐様の手法をしめしている。本柱間の両開きの唐戸は、透かし彫りの欄間をつけ、羽目板には鳳凰が刻まれている。頭貫には簡単な若草模様が見え、全体的には唐様であるが、妻梁を受ける本柱からの挿し肘木には天竺様の手法がうかがえる。

 勅使門は閉まっているので、随神門を通って粟鹿神社を参拝。ここの狛犬は見事な造り。参拝を終えると、緑豊かな境内林の中を歩く。その一角には幹のまわりが6メートルの御神木がある。神社前の水田の風景が目に残った。

但馬一宮の粟鹿神社にやってきた粟鹿神社の勅使門粟鹿神社の随神門

但馬一宮の粟鹿神社にやってきた 粟鹿神社の勅使門 粟鹿神社の随神門

粟鹿神社の拝殿粟鹿神社を参拝粟鹿神社の拝殿と本殿

粟鹿神社の拝殿 粟鹿神社を参拝 粟鹿神社の拝殿と本殿

粟鹿神社の境内林粟鹿神社の御神木粟鹿神社前の水田

粟鹿神社の境内林 粟鹿神社の御神木 粟鹿神社前の水田

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